スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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18.15.2 出力形式

Exceptionトレースログには,次の4種類の形式があります。

形式1:ヘッダ部分
 
[AA....AA] HiRDB_Type4_JDBC_Driver BB-CC
 

形式2:メソッドの実行履歴(メソッドの実行開始)
 
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA BB....BB:[C][DD....DD]
                        ConnectionID(EE....EE) : SID(FF....FF)
                        GG....GG
 

形式3:メソッドの実行履歴(メソッドの正常終了)
 
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA BB....BB:[C][DD....DD]
                        ConnectionID(EE....EE) : SID(FF....FF)
                        HH....HH
 

形式4:発生した出力契機
 
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA BB....BB:Exception:
II....II
 

 

形式2及び形式3は,時系列順に,メソッドを実行した分だけ繰り返して出力されます。

<この項の構成>
(1) 形式1の変数の説明
(2) 形式2〜形式4の変数の説明

(1) 形式1の変数の説明

AA....AA
出力情報の通番です。
通番は1回の出力(出力エラーによる失敗も含む)ごとに1増加します。2,147,483,647を超えると,0に戻ります。

BB
JDBCドライバのバージョンです。

CC
JDBCドライバのリビジョンです。

(2) 形式2〜形式4の変数の説明

AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
Exceptionトレースログの取得日時を,次の形式で出力します。それぞれの変数には,すべて0〜9の値が入ります。
 
YYYY/MM/DD hh:mm:ss.sss
 
YYYY:年(西暦)
MM:月
DD:月
hh:時(24時間形式)
mm:分
ss.sss:秒(小数点以下3けたを含みます)

BB....BB
該当するスレッドのスレッド識別情報を,次の形式で出力します。
 
Thread[aa....aa]@bb....bb
 
aa....aa:スレッド名,優先順位,スレッドグループ名を含む,スレッド情報です。形式はJava仮想マシンによって決まります。
bb....bb:オブジェクトのハッシュコードです。形式はJava仮想マシンによって決まります。

C
メソッドの呼び出し識別情報です。
E:メソッドが開始したときの履歴であることを示します。
R:メソッドが正常終了したときの履歴であることを示します。

DD....DD
オブジェクト識別子及びメソッド名を,次の形式で出力します。
 
aa....aa.bb....bb
 
aa....aa:オブジェクト識別子です(最大32文字)。
形式はJava仮想マシンによって決まります。
bb....bb:メソッド名です。

EE....EE
接続IDを次の形式で出力します。
 
aa....aa:bb....bb:cc....cc
 
aa....aa:フロントエンドサーバ名又はシングルサーバ名です(最大32文字)。
取得できない場合,"*"を出力します。
bb....bb:aa....aaで示すサーバの接続通番です(最大10文字)。
取得できない場合,"*"を出力します。
cc....cc:aa....aaで示すサーバのプロセスIDです(最大10文字)。
取得できない場合,"*"を出力します。

FF....FF
セクションIDを出力します(最大4文字)。

GG....GG
メソッドの引数を次の形式で出力します。引数がないメソッドでは出力しません。
 
aa....aa=bb....bb
aa....aa=bb....bb
        :
aa....aa=bb....bb
 
aa....aa:引数の名称です。
bb....bb:引数の内容です(最大256文字)。
参照型値の場合,形式はオブジェクトによって決まります。
 
なお,次のメソッドの引数passwordについては,bb....bbに"*"1個を出力します。
  • DataSourceクラスのgetConnection(String username, String password)
  • ConnectionPoolDataSourceクラスのgetPooledConnection(String username, String password)
  • XADataSourceのgetXAConnection(String username, String password)
また,Driverクラスのconnect(String url,Properties info)の,引数info中の次のプロパティについては,値を"*"1個に置き換えて出力します。
  • password
  • HiRDB_for_Java_ENV_VARIABLES

HH....HH
メソッドの戻り値を次の形式で出力します。
 
Return=aa....aa
 
aa....aa:引数の名称です。
 
戻り値がないメソッドでは出力しません。戻り値が参照型値の場合,形式はJava仮想マシンによって決まります。

II....II
トラブルシュート情報を,次の形式で出力します。
 
ExceptionClass: aa....aa
UapEnvironment: bb....bb
Message: cc....cc
ErrorCode: dd....dd
SQLState: eeeee
UpdateCounts: ff....ff, ..<省略>.. ,ff....ff
Etc.: gg....gg, hh....hh, iiii
jj....jj
 
aa.....aa:投入した例外オブジェクトの実行クラス名です。
bb.....bb:例外オブジェクトの接続で使用しているクライアント環境定義を,次の形式で出力します。出力しない場合は,"*"1個に置き換えて出力します。
 
yy.....yy (zz.....zz), ..<省略>.., yy.....yy (zz.....zz)
 
yy.....yy:先頭の"PD"を省略した,クライアント環境定義の名称です。次のクライアント環境定義が出力対象となっています。
  • PDHOST
  • PDNAMEPORT
  • PDFESHOST
  • PDSERVICEGRP
  • PDSRVTYPE
  • PDSERVICEPORT
  • PDCLTRCVPORT
  • PDCLTRCVADDR
  • PDUSER
  • PDCWAITTIME
  • PDSWAITTIME
  • PDSWATCHTIME
zz.....zz:クライアント環境定義の内容です。なお,PDUSERのパスワード部分は出力しません。
cc.....cc:例外オブジェクトが持つメッセージです。
dd.....dd:SQLCODEのエラーコード(XAExceptionの場合,XAExceptionオブジェクトのフィールドerrorCodeが示すエラーコード)です(最大11文字)。
投入した例外オブジェクトの実行クラスが次のクラス又はサブクラスの場合に出力します。
  • SQLException
  • XAException
eeeee:SQLSTATEを出力します(5文字)。
投入した例外オブジェクトの実行クラスがSQLException,又はSQLExceptionのサブクラスの場合に出力します。
ff.....ff:この例外が発生するまでに正常に実行されたバッチ更新の,各更新文の更新行数を出力します(最大11文字)。
例外オブジェクトの実行クラスがBatchUpdateExceptionの場合に出力します。
更新行数が取得できない場合,"*"を出力します。
gg.....gg:SQLカウンタを出力します(最大11文字)。
SQLトレース機能によって出力したトレース情報との対応付けに使用できます。
SQLカウンタが取得できない場合,"*"を出力します。
hh.....hh:HiRDBサーバでエラーが発生している場合,HiRDBサーバの障害情報を出力します(最大22文字)。
障害情報は,保守員が使用します。
HiRDBサーバでエラーが発生していない場合,"*"を出力します。
iiii:HiRDBサーバでエラーが発生している場合,JDBCドライバがHiRDBサーバに対して行った要求の種別(オペレーションコード)を出力します。
HiRDBサーバでエラーが発生していない場合,"****"を出力します。
jj.....jj:例外投入メソッドを基点としたスタックトレースを出力します。
形式はJava仮想マシンによって決まります。