スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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18.13.1 DABroker for Java互換機能に関するシステムプロパティ

DABroker for Javaとの互換機能に関する接続情報を,システムプロパティで指定できます。指定できるシステムプロパティを次の表に示します。

なお,内部ドライバの場合,システムプロパティの指定は無効です。

表18-83 DABroker for Java互換機能に関するシステムプロパティ

プロパティ名 内容 指定可否
HiRDB_for_Java_DAB_CONVERT_NULL CallableStatementクラスのsetString,getStringメソッドをDABroker for Java互換モードで動作させるかどうかを設定します。省略した場合,"FALSE"が仮定されます。設定した値については大文字と小文字を区別しません。

"TRUE":
DABroker for Java互換モードで動作させます。
setStringメソッドで,?パラメタのデータ型がCHAR型,VARCHAR型,NCHAR型,NVARCHAR型,MCHAR型又はMVARCHAR型で,かつ引数で指定された値が0長文字列の場合,nullを?パラメタに設定します。
又は,getStringメソッドで取得した?パラメタ値が0長文字列の場合,戻り値にnullを設定します。

"FALSE":
DABroker for Java互換モードで動作させません。
setStringメソッドで,?パラメタのデータ型がCHAR型,VARCHAR型,NCHAR型,NVARCHAR型,MCHAR型又はMVARCHAR型で,かつ引数で指定された値が0長文字列の場合,0長文字列を?パラメタに設定します。
又は,getStringメソッドで取得した?パラメタ値が0長文字列の場合,戻り値に0長文字列を設定します。

その他:
"FALSE"が設定されたものとみなします。
任意
HiRDB_for_Java_DAB_STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR コミット実行時の,ステートメントのオブジェクトを無効にする処理を,DABroker for Java互換モードで動作させるかどうかを設定します。省略した場合,"FALSE"が仮定されます。設定した値については大文字と小文字を区別しません。

"TRUE":
DABroker for Javaと互換させます。
コミットした場合,ステートメントのオブジェクトを無効とします。

"FALSE":
DABroker for Javaと互換させません。
ほかの設定方法で設定した値を使用します。設定方法については,「18.11(1) 接続情報の優先順位一覧」を参照してください。

その他:
"FALSE"が設定されたものとみなします。
任意
HiRDB_for_Java_DAB_EXECUTESQL_NOCHK ステートメントのexecuteQuery,executeUpdateメソッドを,DABroker for Java互換モードで動作させるかどうかを設定します。省略した場合,"FALSE"が仮定されます。設定した値については大文字と小文字を区別しません。

"TRUE":
DABroker for Java互換モードで動作させます。
  • ステートメントのexecuteQueryメソッドを使用して検索系SQL以外のSQLを実行できます。
  • ステートメントのexecuteUpdateメソッドを使用して検索系SQLを実行できます。
  • ステートメントのexecute,executeQuery,executeUpdateメソッドで検索系SQL以外のSQLを実行後にgetResultSetメソッドを実行した場合,0列のReusltSetを返します。

"FALSE":
DABroker for Java互換モードで動作させません。
  • ステートメントのexecuteQueryメソッドを使用して検索系SQL以外のSQLを実行すると,SQLExceptionを投入します。
  • ステートメントのexecuteUpdateメソッドを使用して検索系SQLを実行すると,SQLExceptionを投入します。
  • ステートメントのexecute,executeUpdateメソッドで検索系SQL以外のSQLを実行後にgetResultSetメソッドを実行した場合,nullを返します。

その他:
"FALSE"が設定されたものとみなします。
任意
HiRDB_for_Java_DAB_OUTPARMSIZE_MAX CallableStatementクラスのregisterOutParameterメソッドを,DABroker for Java互換モードで動作させるかどうかを設定します。省略した場合,"FALSE"が仮定されます。設定した値については大文字と小文字を区別しません。

"TRUE":
DABroker for Java互換モードで動作させます。
call文の前処理で取得したデータ型がVARCHAR,NVARCHAR,MVARCHARのINOUT及びOUTパラメタのデータ型を,CallableStatementクラスregisterOutParameterメソッドによってjava.sql.Types.CHAR型と登録した場合,CallableStatementクラスgetStringメソッドでは前処理で取得したデータの最大長のサイズのデータを返します。
ストアドプロシジャが設定したデータのサイズが前処理で取得したデータの最大長より小さい場合,ストアドプロシジャが設定したデータに空白を付加し,前処理で取得したデータの最大長と同じサイズのデータにします。

"FALSE":
DABroker for Java互換モードで動作させません。
call文の前処理で取得したデータ型がVARCHAR,NVARCHAR,MVARCHARのINOUT及びOUTパラメタのデータ型を,CallableStatementクラスregisterOutParameterメソッドによってjava.sql.Types.CHAR型と登録した場合,CallableStatementクラスgetStringメソッドではストアドプロシジャが設定したデータをそのまま返します。ストアドプロシジャが設定したデータには空白を付加しません。

その他:
"FALSE"が設定されたものとみなします。
任意