スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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18.12 Type2 JDBCドライバからの移行

ここでは,Type2 JDBCドライバを使用して動作していたJavaストアドプロシジャを,Type4 JDBCドライバを使用して動作させる場合について説明します。

なお,次に示すプラットフォームの場合は,Type2 JDBCドライバからType4 JDBCドライバへ,プログラムを変更しないで移行できます。

上記以外のプラットフォームの場合に,内部ドライバをType2 JDBCドライバからType4 JDBCドライバに移行するときは,次に示すとおり設定を変更する必要があります。

変更が必要な項目 Type2 JDBCドライバ Type4 JDBCドライバ
ドライバ名称 "JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.PrdbDriver" "JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver"
HiRDBへの接続時のURLで設定するプロトコル名称,サブプロトコル名称,及びサブネーム jdbc:hitachi:PrdbDrive jdbc:hitachi:hirdb
DataSourceクラスのクラス名 JdbhDataSource PrdbDataSource
カーソルの動作モード 次のどれかによって設定します。
  • 接続時のURLのCOMMIT_BEHAVIOR
  • 接続時に指定するプロパティのCOMMIT_BEHAVIOR
  • DataSourceクラスのsetCommit_Behaviorメソッド
次のどれかによって設定します。
  • 接続時のURLのHIRDB_CURSORとSTATEMENT_COMMIT_BEHAVIORを組み合わせて設定
  • 接続時に指定するプロパティのHIRDB_CURSORとSTATEMENT_COMMIT_BEHAVIORを組み合わせて設定
  • DataSourceクラスのsetStatementCommitBehaviorとsetHiRDBCursorModeメソッドを組み合わせて設定
HiRDBの配列更新,配列挿入,配列削除機能 次のどれかで,この機能を使用する設定をした場合に,使用できます。
  • 接続時に指定するプロパティのBLOCK_UPDATE
  • システムプロパティのHiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATE
  • DataSourceクラスの,setBlockUpdateメソッド
  • JdbcDbpsvPreparedStatementクラスのsetBlockUpdateメソッド
無条件に使用できます。
ただし,JdbcDbpsvPreparedStatementクラスのsetBlockUpdateメソッドは使用できません。
実行するSQLの入力,又は入出力?パラメタの最大数 次のどれかによって設定します。
  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_IN_NUM
  • システムプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_IN_NUM
  • DataSourceクラスの,setSQLInNumメソッド
デフォルト値は,64です。
次のどちらかによって設定します。
  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_IN_NUM
  • DataSourceクラスの,setSQLInNumメソッド
デフォルト値は,300です。
実行するSQLの出力項目数の最大数 次のどれかによって設定します。
  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_OUT_NUM
  • システムプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_OUT_NUM
  • DataSourceクラスの,setSQLOutNumメソッド
デフォルト値は,64です。
次のどちらかによって設定します。
  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_OUT_NUM
  • DataSourceクラスの,setSQLOutNumメソッド
デフォルト値は,300です。

注※
カーソルの動作モードによってコミット実行後にResultSetオブジェクト及びステートメントオブジェクトが有効になるかどうかが決まります。
Type2 JDBCドライバとType4 JDBCドライバのカーソルの動作モードの設定の対応を次に示します。
なお,Type2 JDBCドライバとType4 JDBCドライバでは,デフォルト値が異なります。

コミット実行後のResultSetオブジェクトの状態 コミット実行後のステートメントオブジェクトの状態 Type2 JDBCドライバ Type4 JDBCドライバ
無効 無効 COMMIT_BEHAVIOR= "DELETE"(デフォルト値) HIRDB_CURSOR=FALSE(デフォルト値)
STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR=FALSE
有効 COMMIT_BEHAVIOR= "CLOSE" HIRDB_CURSOR=FALSE(デフォルト値)
STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR=TRUE(デフォルト値)
有効 有効 COMMIT_BEHAVIOR= "PRESERVE" HIRDB_CURSOR=TRUE
STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR=TRUE又はFALSE

 

《Javaアプリケーション中のクライアント環境定義について》
Type2 JDBCドライバの場合は,接続時のURLなどを省略するとOSの環境変数に指定したPDHOST及びPDNAMEPORTが有効となります。
Type4 JDBCドライバの場合は,OSの環境変数は使用しません。そのため,Type2 JDBCドライバから移行するときは,接続時のURLなどにクライアント環境定義のPDHOST及びPDNAMEPORTを指定するように,UAPを変更してください。