スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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18.6.1 DataSourceインタフェース

DataSourceインタフェースで提供される各メソッドの詳細,使用方法については,JDBCの関連ドキュメントを参照してください。ここでは,JDBCドライバがサポートするDataSourceインタフェースのメソッドを示します。

<この項の構成>
(1) メソッド
(2) パッケージ名称及びクラス名称

(1) メソッド

DataSourceインタフェースのメソッド一覧を次の表に示します。

表18-58 DataSourceインタフェースのメソッド一覧

記載箇所 メソッド 機能
(a) getConnection() データソースに設定した接続情報によって,データベース接続を試みます。
(b) getConnection(String username,String password) データソースに設定した接続情報によって,データベース接続を試みます。
(c) getLoginTimeout() setLoginTimeoutメソッドで指定された値を返します。
(d) getLogWriter() DataSourceオブジェクトのログライターを取得します。
(e) setLoginTimeout(int seconds) データベースへの接続試行中に待機する最長時間(秒)を指定します。
(f) setLogWriter(PrintWriter out) DataSourceオブジェクトのログライターを設定します。
(a) getConnection()

【機能】
データソースに設定した接続情報によって,データベース接続を試みます。

【形式】
 
public synchronized Connection getConnection() throws SQLException
 

【引数】
なし。

【戻り値】
Connectionオブジェクト

【機能詳細】
DataSourceオブジェクトに事前に設定された接続情報を基に,HiRDBサーバとの接続を行い,接続されたConnectionオブジェクトを返します。ユーザ名称,パスワードの各設定方法での優先順位については,「18.11 接続情報の優先順位」を参照してください。

【発生する例外】
次の場合,SQLExceptionを投入します。
(b) getConnection(String username, String password)

【機能】
データソースに設定した接続情報によって,データベース接続を試みます。

【形式】
 
public synchronized Connection getConnection(String username, String password) throws SQLException
 

【引数】
String username:
接続時のユーザ名
String password:
接続時のパスワード

【戻り値】
Connectionオブジェクト

【機能詳細】
引数で指定された情報,及びDataSourceオブジェクトに事前に設定された接続情報を基に,HiRDBサーバとの接続を行い,接続されたConnectionオブジェクトを返します。
引数username又は引数passwordがnullの場合,ユーザ名称又はパスワードを,この引数で指定しなかったことを示します。また,引数passwordが長さ0の文字列の場合,パスワードを指定しなかったことを示します。引数usernameとConnectionProperty中にユーザIDを設定した場合,引数usernameの指定値を優先します。同様に,パスワードも引数passwordの指定値を優先します。引数username及びpasswordを指定しない場合については,「18.11 接続情報の優先順位」を参照してください。

【発生する例外】
次の場合,SQLExceptionを投入します。
  • データベースアクセスエラーが発生した場合
  • 指定した接続情報が不正である場合
    各接続情報が不正である条件については,「18.2.2(1) URLの構文」,及び「18.2.2(2) ユーザプロパティ」を参照してください。
  • 引数に指定したユーザ名が長さ0の文字列の場合
(c) getLoginTimeout()

【機能】
setLoginTimeoutメソッドで指定された値を返します。

【形式】
 
public synchronized int getLoginTimeout()
 

【引数】
なし。

【戻り値】
int型:
setLoginTimeoutメソッドで指定された値。setLoginTimeoutメソッドで指定されていない場合は,0を返します。

【発生する例外】
なし。
(d) getLogWriter()

【機能】
DataSourceオブジェクトのログライターを取得します。

【形式】
 
public synchronized PrintWriter getLogWriter() throws SQLException
 

【引数】
なし。

【戻り値】
PrdbDataSourceオブジェクトのログライターを返します。ログライターが設定されていない場合はNULL値を返します。

【発生する例外】
なし。
(e) setLoginTimeout(int seconds)

【機能】
データベースへの接続試行中に待機する最長時間(秒)を指定します。

【形式】
 
public synchronized void setLoginTimeout(int seconds) throws SQLException
 

【引数】
int seconds:
接続待ち時間(秒)

【戻り値】
なし。

【機能詳細】
getConnectionメソッドでConnectionオブジェクトを取得する際に行う,HiRDBサーバとの物理接続時に使用します。0を指定した場合,又はsetLoginTimeoutを実行していない場合は,PDCONNECTWAITTIMEで指定した時間が,HiRDBサーバとの物理接続時の,HiRDBサーバに対する最大待ち時間になります。

【発生する例外】
引数secondsが0未満,又は301以上の場合,SQLExceptionを投入します。
(f) setLogWriter(PrintWriter out)

【機能】
DataSourceオブジェクトのログライターを設定します。

【形式】
 
public synchronized void setLogWriter(PrintWriter out) throws SQLException
 

【引数】
PrintWriter out:ログライター

【戻り値】
なし。

【発生する例外】
なし。

(2) パッケージ名称及びクラス名称

このインタフェースを直接使用する場合に必要なパッケージ名称とクラス名称を次に示します。

パッケージ名称:JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC

クラス名称:PrdbDataSource