スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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18.4.12 SQLWarningインタフェース

<この項の構成>
(1) 概要
(2) 注意事項

(1) 概要

SQLWarningインタフェースでは,主に次の機能が提供されます。

SQLWarningオブジェクトは,警告が報告される原因となったメソッドのオブジェクトに,例外での通知なしで蓄積されます。

(2) 注意事項

(a) 蓄積されたSQLWarningオブジェクトの解放

SQLWarningオブジェクトは,警告が報告される原因となったメソッドのオブジェクト(Connection,Statement,PreparedStatement,CallableStatement,及びResultSet)から,チェーンによって蓄積されます。

蓄積されたSQLWarningオブジェクトを明示的に解放するには,警告が報告される原因となったメソッドのオブジェクトに対してclearWarningsメソッドを実行してください。

(b) SQLWarningオブジェクトの生成条件

SQLの実行で発生した警告が,JDBCドライバ内で保持することを,警告保持レベルで指定している場合,SQLWarningオブジェクトを生成して警告情報を保持します。また,Connectionオブジェクトについては,プロパティなどで警告保持の指定ができます。

SQLWarningオブジェクトの生成条件を次の表に示します。

表18-55 SQLWarningオブジェクトの生成条件

SQLの実行結果 Connectionオブジェクトでの警告保持指定
警告を保持する 警告を保持しない
警告保持レベル 警告保持レベル
IGNORE SQLWARN ALLWARN IGNORE SQLWARN ALLWARN
SQLCODE>0,かつSQLCODEが100,110,及び120以外 Connectionオブジェクト以外で発生 × × × ×
Connectionオブジェクトで発生 × × × × ×
SQL連絡領域のSQLWARN0がW(SQLWARN6がWである場合を除く) Connectionオブジェクト以外で発生 × ×
Connectionオブジェクトで発生 × × × ×
JDBCドライバ内での警告発生 Connectionオブジェクト以外で発生 × ×
Connectionオブジェクトで発生 × × × ×

(凡例)
○:生成します。
×:生成しません。

Connectionオブジェクトでの警告保持指定は,URLのSQLWARNING_IGNORE,ユーザプロパティのSQLWARNING_IGNORE,又はメソッドのsetSQLWarningIgnoreで指定できます。デフォルトはfalseです。
また,警告保持レベルは,URLのSQLWARNING_LEVEL,プロパティのHiRDB_for_Java_SQLWARNING_LEVEL,又はメソッドのsetSQLWarningLevelで指定できます。デフォルトはSQLWARNです。