スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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17.2.7 ResultSetMetaDataクラス

<この項の構成>
(1) 概要
(2) メソッドの詳細

(1) 概要

ResultSetMeteDataクラスでは,次の機能が提供されます。

(2) メソッドの詳細

(a) isSearchable (int column)メソッド

パラメタcolumnで指定された列をWHERE句で使用できる場合はtrue,できない場合はfalseを戻り値とします。すべてのデータ型の列をWHERE句で使用できるため,常にtrueを返します。ただし,Array.getResultSetメソッドの戻り値であるResultSetの1番目の列の場合は,falseを返します。getResultSetについては,「17.6 Arrayクラス」を参照してください。

(例)
表T1に列C1があります。C1がどのデータ型の場合でも,次に示すようにWHERE句で使用できます。
SELECT * FROM T1 WHERE LENGTH (C1) > 5
 
(b) getColumnDisplaySize (int column)メソッド

パラメタcolumnで指定された列を文字列表現した場合の,最大文字数を戻り値とします。ただし,Array.getResultSetメソッドの戻り値であるResultSetの1番目の列の場合は,10を返します。HiRDBの各SQLデータ型に対するこのメソッドの戻り値を次の表に示します。

表17-4 HiRDBの各SQLデータ型に対するgetColumnDisplaySizeメソッドの戻り値

HiRDBのSQLデータ型 戻り値(int) 戻り値の計算式
INTEGER 11 符号1文字+最大けた数10けた
SMALLINT 6 符号1文字+最大けた数5けた
DECIMAL(m,n)
NUMERIC(m,n)
  • m:精度(全体のけた数)
  • n:位取り(小数点以下のけた数)
m+2 符号1文字+精度m+小数点1文字
FLOAT
DOUBLE PRECISION
23 符号1文字+最大有効けた数17けた+小数点1文字+指数部最大文字数4
SMALLFLT
REAL
13 符号1文字+最大有効けた数8けた+小数点1文字+指数部最大文字数3
CHAR(n)
  • n:定義長のバイト数
n
VARCHAR(n)
CHAR VARYING(n)
  • n:最大長のバイト数
n
NCHAR(n)
NATIONAL CHAR(n)
  • n:定義長の文字数
n
NVARCHAR(n)
NATIONAL CHAR VARYING(n)
NCHAR VARYING(n)
  • n:最大長の文字数
n
MCHAR(n)
  • n:定義長のバイト数
n
MVARCHAR(n)
  • n:最大長のバイト数
n
DATE 10 "yyyy-mm-dd"の10文字
TIME 8 "hh:mm:ss"の8文字
TIMESTAMP(p)
  • p:小数秒のけた数

(1) pが0の場合:
19

(2) pが2,4,又は6の場合:
20+p
(1) "yyyy-mm-dd hh:mm:ss"の19文字
(2) (1)の19文字+小数点1文字+小数部けた数p
BLOB(n[K|M|G])
  • n:最大長
  • K:キロバイト単位
  • M:メガバイト単位
  • G:ギガバイト単位
単位を省略した場合はバイト単位

単位の指定を省略した場合:
n

単位にKを指定した場合:
n×1024

単位にMを指定した場合:
n×1024×1024

単位にGを指定した場合:
n×1024×1024×1024
BINARY(n)
  • n:最大長のバイト数
n

(凡例)
−:該当しません。

注※
計算結果が2147483648の場合は,2147483647になります。