スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
HiRDB.NETデータプロバイダの留意事項を次の表に示します。
表16-2 HiRDB.NETデータプロバイダ留意事項一覧
| オブジェクト | メソッド又はプロパティ | 詳細項目 |
|---|---|---|
| HiRDBCommand | CommandTimeoutプロパティ | 実行時のタイムアウトは,クライアント環境定義(PDCWAITTIME,PDSWAITTIME,PDSWATCHTIME)の設定に依存するため,設定値は無効になります。 |
| Cancelメソッド | キャンセルする機能がないため,System.NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| ExecuteReaderメソッド | 列情報だけの取得や,主キー情報だけの取得をする機能がないため,CommandBehavior.KeyInfo,CommandBehavior. SchemaOnly,CommandBehavior. SequentialAccessを引数指定した場合,CommandBehavior.Defaultとして処理します。 | |
| UpdatedRowSourceプロパティ | 行を返すバッチクエリ機能がないため,UpdatedRowSource.Both,UpdatedRowSource.FirstReturnedRecordを指定した場合,HiRDBExceptionが返ります。 | |
| HiRDBCommandBuilder | CatalogLocationプロパティ | カタログ機能がないため,このプロパティの値が影響する機能はありません。 |
| CatalogSeparatorプロパティ | カタログ機能がないため,このプロパティの値が影響する機能はありません。 | |
| SetAllValuesプロパティ | このプロパティの値は,常にtrueになり,UPDATE文はすべての列情報を含みます。 | |
| HiRDBConnection | ConnectionTimeoutプロパティ | 常に次の値が返ります。
|
| Databaseプロパティ | DB名を取得する機能がないため,常に空文字となります。 | |
| Stateプロパティ | 製品の将来のバージョンで使用するための予約値のため,ConnectionState.Connecting,ConnectionState.Executing,ConnectionState.Fetching,ConnectionState.Brokenとなることはありません。 | |
| BeginTransactionメソッド | SQLごとに設定,又はHiRDB環境変数から取得するため,IsolationLevelの指定は無効です。 | |
| ChangeDatabaseメソッド | 接続DB変更機能がないため,System.NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| EnlistTransactionメソッド | 分散トランザクション機能がないため,System.NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| GetSchemaメソッド | スキーマ情報を返しません。常に空のDataTableオブジェクトを返します。 | |
| HiRDBDataReader | Depthプロパティ | 階層の概念がないため,常に0になります。 |
| VisibleFieldCountプロパティ | 検索系SQLで指定された列以外の列を取得することがないため,FieldCountと同じ値になります。 | |
| GetBooleanメソッド | 対応する型がないため,NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| GetByteメソッド | 対応する型がないため,NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| GetCharメソッド | 対応する型がないため,NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| GetDataメソッド | 対応する型がないため,NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| GetGuidメソッド | 対応する型がないため,NotSupportedExceptionが返ります。 | |
| GetProviderSpecificFieldType | 独自のデータ型をサポートしていないため,.NET Frameworkの共通言語ランタイムに用意されているデータ型のオブジェクトを返します。 | |
| GetProviderSpecificValue | 独自のデータ型をサポートしていないため,.NET Frameworkの共通言語ランタイムに用意されているデータ型のオブジェクトを返します。 | |
| GetProviderSpecificValues | 独自のデータ型をサポートしていないため,.NET Frameworkの共通言語ランタイムに用意されているデータ型のオブジェクトを返します。 | |
| NextResultメソッド | 複数レコードセット機能がないため,falseが返ります。 | |
| HiRDBParameter | DbTypeプロパティ | 対応する型がないため,DbType.Boolean,DbType.Currency,DbType.Guid,DbType.VarNumericを指定した場合,HiRDBExceptionが返ります。 |
| Directionプロパティ | ストアドプロシジャの戻り値取得機能がないため,Direction.ReturnValueが指定された状態で,HiRDBCommandクラスのExecuteNonQueryメソッド,ExecuteReaderメソッド,ExecuteScalarメソッド,又はPrepareメソッドのどれかを実行した場合,HiRDBExceptionが返ります。 | |
| IsNullableプロパティ | 取得だけで設定はできません(常にnull値の指定はできます)。 | |
| HiRDBProviderFactory | CreateDataSourceEnumeratorメソッド | HiRDBの列挙体を提供しないため,NotSupportedExceptionが返ります。 |
| HiRDBTransaction | IsolationLevelプロパティ | 常に次の値が返ります。
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