スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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12.2.3 分散RDノードへのSQLコネクションを使用する

ここでは,現行SQLコネクションとして分散RDノードへのSQLコネクションを使用して,リモートデータベースアクセスをする方法を説明します。

現行SQLコネクションとして分散RDノードへのSQLコネクションを使用する場合は,現行RDノードにあるデータベースにだけアクセスできます。

分散RDノードへのSQLコネクションを使用する場合の利点は,リモートデータベースアクセスをするために,既定SQLコネクションを使用する場合のようにRDノード名称による修飾や表別名を使用する必要がないことです。SQL文中には現行RDノードに定義されている表名や手続き名をそのまま指定します。

<この項の構成>
(1) RDノード指定CONNECT文で現行SQLコネクションを設定する
(2) SET CONNECTION文で現行SQLコネクションを設定する

(1) RDノード指定CONNECT文で現行SQLコネクションを設定する

RDノード指定CONNECT文を実行すると現行SQLコネクションが分散RDノードへのSQLコネクションになるので,すぐに分散RDノードへのSQLコネクションを使用できます。

<使用例>
次の例ではRDノード指定CONNECT文で設定した現行SQLコネクションを使って,RDノード名称がRDNODE10の分散RDノードにある在庫表(MANAGER.ZAIKO)からデータを検索します。
  
CONNECT TO RDNODE10 USER :USER2 USING :PSWD2
SELECT ZSURYO INTO :suryou FROM MANAGER.ZAIKO WHERE SCODE='302S'
  

(2) SET CONNECTION文で現行SQLコネクションを設定する

現行SQLコネクションがアクセスしたい分散RDノードへのSQLコネクションでない場合はSET CONNECTION文で現行SQLコネクションを変更します。SET CONNECTION文を発行する以前に分散RDノードへのSQLコネクションが作成されていなけらばならないことに注意してください。

<使用例>
次の例ではSET CONNECTION文で現行RDノードをRDノード名称がRDNODE10の分散RDノードにしてから,そのRDノードにある手続きMANAGER.PROC10を呼び出します。
  
SET CONNECTION RDNODE10
CALL MANAGER.PROC10(引数指定)