スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
プリプロセサで生成したポストソースプログラムは,SQLを埋め込んだUAPの言語に従ったコンパイラで,コンパイル,及びリンクをします。
コンパイル,及びリンケージの方法については,各言語に従ったコンパイラのマニュアルを参照してください。ここでは,コンパイル,及びリンケージをするときのオプションについて,言語別に説明します。また,Windows(x64)版での指定を示します。
C言語のポストソースプログラムは,Microsoft Visual C++でコンパイルをします。
Microsoft Visual C++を使用してコンパイル,及びリンケージをするときにオプションを設定する場合,プロジェクトメニューから「設定」を選択します(Microsoft Visual C++のバージョンによっては,設定方法が異なります)。
「設定」で設定する項目を次の表に示します。
表8-17 「設定」で設定する項目
項 目 | カテゴリ | カテゴリの設定 | 設 定 値 |
---|---|---|---|
コンパイラ | コード生成 | 構造体メンバのアライメント | 8バイト |
使用するランタイムライブラリ | マルチスレッド※ | ||
プリプロセサ | インクルードファイルのパス | \HiRDB\include | |
リンカ | インプット | ライブラリ | \HiRDB\lib\cltdll |
注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。
注※ ライブラリがCLTDLL以外の場合,マルチスレッドとなります。
Windows(IPF)版の場合,64ビットモードのクライアントライブラリだけ使用できます。64ビットモードでUAPを作成する場合は,次の条件で作成してください。
COBOL言語のポストソースプログラムは,COBOL85又はCOBOL2002に従ったコンパイラでコンパイルをし,OOCOBOL言語のポストソースプログラムは,OOCOBOLに従ったコンパイラでコンパイルをします。
COBOL85(01-00以降)を使用してコンパイル,及びリンケージをするときにオプションを設定する場合,編集メニューから「プロジェクト編集」を選択します。
Windowsの場合は,オプションメニューから「コンパイラ」,及び「リンカ」メニューを選択します。
COBOL2002の場合は,「プロジェクトの設定」メニューから「リンカ」タブを選択します。
COBOL85の「プロジェクト編集」で設定する項目を表8-18に示します。オプションには,-Kl,-Xb,-Bb,又は-Fbオプションは指定しないでください。また,-Xcオプションと-Hf,-Hv,又は-V3を同時に指定しないでください。COBOL2002の「プロジェクトの設定」で設定する項目を表8-19に示します。
表8-18 COBOL85の「プロジェクト編集」で設定する項目
項 目 | 設定項目 | 設 定 値 |
---|---|---|
リンケージオプション設定 | インポートライブラリ | \HIRDB\lib\cltdll.lib |
翻訳オプション | /NOI(ファイル識別子の大文字と小文字の区別) |
注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。
表8-19 COBOL2002の「プロジェクトの設定」で設定する項目
項 目 | 設定項目 | 設 定 値 |
---|---|---|
リンク | ライブラリの指定 | \HIRDB\lib\cltdll.lib |
注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。
COBOL85の「翻訳環境」に対して設定するオプションがあります。COBOL85の「翻訳環境」に対して設定する項目を次の表に示します。なお,COBOL2002の場合は,環境変数に設定します。
表8-20 COBOL85の「翻訳環境」に対して設定する項目
項 目 | 設定項目 | 設 定 値 |
---|---|---|
環境変数設定※ | CBLLIB変数 | \HIRDB\include |
注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。
注※ COBOL2002の場合,「環境変数」となります。
Windows(x64)版では,32ビットモード用と64ビットモード用のクライアントライブラリをそれぞれ提供しています。32ビットモードでUAPを作成する場合は,32ビットモード用のコンパイルオプション及びライブラリを指定します。64ビットモードでUAPを作成する場合は,64ビットモード用のコンパイルオプション及びライブラリを指定します。
UAPの作成条件を次に示します。
UAPの作成 | 32ビットモード | 64ビットモード |
---|---|---|
構造体メンバのアライメント | 既定値(8バイト) | 既定値(8バイト) |
使用するランタイムライブラリ | マルチスレッドDLL | マルチスレッドDLL |
インクルードファイルのディレクトリ | \HiRDB\INCLUDE | \HiRDB\INCLUDE |
リンケージライブラリ※ | \HiRDB\LIB\PDCLTM80S.LIB | \HiRDB\LIB\PDCLTM64.LIB |
なお,次のUAPは64ビットモード用に作成できません。
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