スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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4.19.6 留意事項

順序数生成子格納RDエリアと,順序数生成子を使用する表を格納しているRDエリアのバックアップ取得順序によっては,データベースの回復後,順序番号に重複や欠番が発生するおそれがあります。

順序数生成子格納RDエリアと,順序数生成子を使用する表を格納しているRDエリアのバックアップを同時に取得した場合を次の図に示します。

図4-79 順序数生成子格納RDエリアと,順序数生成子を使用する表を格納しているRDエリアのバックアップを同時に取得した場合

[図データ]

順序番号に重複や欠番が発生するおそれのあるバックアップ取得順序について説明します。

バックアップ取得順序が,順序数生成子→順序数生成子を使用する表の場合
順序番号に重複のおそれがあります。詳細を次の図に示します。

図4-80 バックアップ取得順序が,順序数生成子→順序数生成子を使用する表の場合

[図データ]

バックアップ取得順序が,順序数生成子を使用する表→順序数生成子の場合
順序番号に欠番のおそれがあります。詳細を次の図に示します。

図4-81 バックアップ取得順序が,順序数生成子を使用する表→順序数生成子の場合

[図データ]

最新の同期点まで回復する場合
最大で「順序数生成子定義時に指定したログ出力間隔の値−1」だけ,順序番号に欠番が発生するおそれがあります。
最新の同期点まで回復する場合,バックアップファイルとシステムログファイルを入力情報として回復します。ここで使用するバックアップファイルは,上記に示すどちらのバックアップ取得順序で取得したものでも使用できます。
最新の同期点まで回復する場合を次の図に示します。

図4-82 最新の同期点まで回復する場合

[図データ]

レプリケーション機能を使用した場合
順序番号に重複のおそれがあります。
レプリケーション機能(HiRDB Dataextractor及びHiRDB Datareplicator)では,順序数生成子のレプリケーションをサポートしていません。抽出側と反映側を切り替えて,同じ名前の順序数生成子を使用して運用する場合,反映側に抽出側の順序数生成子の現在値を引き継げないため,順序番号が重複するおそれがあります。