スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]

4.6.3 データ保証レベルを指定した場合の検索結果の例

データ保証レベルを指定した場合の検索結果の例を次の図に示します。UAP1はSHOHIN表を検索するUAP,UAP2はSHOHIN表にデータを挿入するUAP,UAP3はSHOHIN表のデータを更新するUAPです。UAP1〜UAP3の1.〜4.は実行順序を表します。

図4-60 データ保証レベルを指定した場合の検索結果の例

[図データ]

上記のようにUAPを実行した場合,UAP1の1.と4.の検索結果は次のようになります。なお,UAP1〜UAP3のデータ保証レベルはすべて同じレベルで実行したものとします。

データ保証レベル UAP1の検索結果 説  明
1. 4.
0
テレビ 100
ビデオ  80
テレビ 100
ビデオ 200
アンプ  50

  • 同一トランザクション中で同じデータを2度検索していますが,1.と4.の検索結果は異なります。
  • データは保証されないため,4.の検索結果には,2.と3.の処理が反映されます。
1
テレビ 100
ビデオ  80
テレビ 100
ビデオ 200
アンプ  50

  • 同一トランザクション中で同じデータを2度検索していますが,1.と4.の検索結果は異なります。
  • 検索処理中のデータは保証されますが,検索処理が終了するとデータは保証されなくなります。そのため,4.の検索結果には,2.と3.の処理が反映されます。
2
テレビ 100
ビデオ  80
テレビ 100
ビデオ  80
アンプ  50

  • 同一トランザクション中で同じデータを2度検索していますが,1.と4.の検索結果は異なります。
  • 1.で検索したとき,テレビとビデオの行は保証されますが,2.についてはデータが保証されないため,2.の処理は反映されます。ただし,3.についてはデータが保証されるため,3.の処理は待ち状態となり,4.の検索結果には反映されません。