スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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4.6.1 データ保証レベルの指定方法

データ保証レベルはUAPごとに指定できます。SQLごとにデータ保証レベルを指定したい場合は,そのSQL文に排他オプションを指定します。

データ保証レベルと排他オプションを同時に指定した場合,排他オプションの指定が有効となります。データ保証レベルと排他オプションとの関係を次の表に示します。

表4-19 データ保証レベルと排他オプションとの関係

データ保証レベル 排他オプション
0 WITHOUT LOCK NOWAIT※1※3
1 WITHOUT LOCK WAIT※3
2 WITH SHARE LOCK又はEXCLUSIVE LOCK※2

注※1
FOR UPDATE句を指定したカーソル宣言,及びFOR UPDATE句を指定した動的SELECT文に対しては,データ保証レベルに0を指定しても無視され,1が仮定されます。

注※2
FOR UPDATE句を指定したカーソル宣言,及びFOR UPDATE句を指定した動的SELECT文に対しては,WITH EXCLUSIVE LOCKが仮定されます。

注※3
次の場合,WITH EXCLUSIVE LOCKが仮定されます。
  • FOR UPDATE句を指定したカーソル宣言,及びFOR UPDATE句を指定した動的SELECT文の実行時,クライアント環境定義PDFORUPDATEEXLOCKにYESを指定している。
  • ルーチン定義時に指定するSQLコンパイルオプションのデータ保証レベルの直後に,FOR UPDATE EXLOCKを指定している。

 

データ保証レベルは,次の箇所で指定できます。