スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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4.1.1 インデクスと処理時間の関係

<この項の構成>
(1) インデクスの効果
(2) インデクスの弊害

(1) インデクスの効果

インデクスを利用すると,検索する行を絞り込むので処理時間が削減できます。

特に,複数列インデクスを利用すると,単一のインデクスを使用するのと比較して,データベースに対する入出力回数が削減できます。

インデクスを利用すると検索性能が向上するのは次の場合です。

なお,大量の行を更新したり,検索する行を絞り込めなかったりするとインデクスを定義しても効果は得られません。

検索する行が絞り込めないため,インデクスの効果が得られないのは次の場合です。

(2) インデクスの弊害

データの追加,更新,及び削除時には,関係するインデクスがすべて更新されるため,インデクスの数が処理効率に影響します。したがって,インデクスの数を必要最小限にするなど効果的な定義をしないと,処理時間が増加して効率が低下します。また,場合によってはSQLエラーになることもあるので注意する必要があります。