スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
SQLを使用して表を検索する場合,大別するとSQLの静的実行と動的実行に分類できます。SQLを使用したときのUAPからの検索方法の分類を次の表に示します。
表3-3 SQLを使用したUAPからの検索方法の分類
検索方法 | 問合せ内容を指定するSQL | |
---|---|---|
埋込み型UAP | 静的SQL | 1行SELECT文 |
カーソル宣言 | ||
動的SQL | 1行SELECT文 | |
動的SELECT文 |
表から1行だけ検索結果を取り出すには,1行SELECT文を使用します。
1行SELECT文を使用すると,カーソルを使用する必要がないため,一つのSQLで検索できます。
1行SELECT文は,次の場合に使用すると有効です。また,UAP実行時に組み立てた1行SELECT文を動的に実行することもできます。
なお,1行だけの検索の場合でも,検索した行を更新したり,削除したりするときは,カーソルを使用する方が処理効率が良いので,場合によって使い分ける必要があります。
検索結果が複数行になる場合,UAPでは一度に受け取れないため,カーソルを使用して1行ずつ取り出します。カーソルの宣言から検索の終了までの流れは,次に示すとおりです。
SQLの動的実行によって検索結果を複数行取り出すには,動的SELECT文を使用します。動的SELECT文で検索結果を取り出すには,あらかじめカーソル宣言をしておくか,又はALLOCATE CURSOR文でカーソルを割り当てておく必要があります。カーソル宣言,又はカーソル割り当てをしておくと,UAP実行時に組み立てたSQL文をPREPARE文で前処理した後は,通常のカーソルを使用した検索と同様の操作ができます。
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