スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
ここでは,ユーザが定義する抽象データ型を含む表を操作する例について説明します。
なお,例題で使用している表は,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」のデータベースの作成(ユーザが定義する抽象データ型を含む表の場合)で定義している表を利用しています。
抽象データ型がある表の検索例として,勤続年数が20年以上の社員を求める例を図2-56に示します。検索をするSQL文は,次のように記述できます。
SELECT 社員番号 FROM 社員表 WHERE 勤続年数(従業員)>=20
図2-56 抽象データ型がある表の検索例
抽象データ型がある表の更新例として,社員番号が900123の社員の役職を主任に更新する例を図2-57に示します。更新をするSQL文は,次のように記述できます。
UPDATE 社員表 SET 従業員..役職='主任' WHERE 社員番号='900123'
図2-57 抽象データ型がある表の更新例
抽象データ型がある表の行の削除例として,役職が一般の社員のデータを削除する例を図2-58に示します。行を削除するSQL文は,次のように記述できます。
DELETE FROM 社員表 WHERE 従業員..役職='一般'
図2-58 抽象データ型がある表の行の削除例
抽象データ型がある表への行の挿入例として,社員表に行を挿入する例を図2-59に示します。行を挿入するSQL文は,次のように記述できます。
INSERT INTO 社員表 VALUES ('950070',t_従業員('タシロケイコ', 'F', '一般', '1995-04-01', :x顔写真 AS BLOB, 140000 ) )
図2-59 抽象データ型がある表への行の挿入例
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