5.7.2 スキップデータ文

<この項の構成>
(1) 形式
(2) オペランドの説明
(3) 注意事項

(1) 形式

 *skipdata* 〔{,length=バイト数|,type=データ型〔,element=要素数〕}〕

(2) オペランドの説明

(a) length=バイト数

   ~<符号なし整数>((1~32000))

固定長データ形式の入力データファイルの場合に,スキップする列のバイト数を指定します。

<規則>
  1. DAT形式の場合には指定する必要はありません。
  2. 改行文字をスキップする場合,改行記号(¥n)と復帰記号(¥r)で改行文字が構成されるときには,length=2と指定してください。
(b) type=データ型

pdload用アンロードファイルの入力データファイルの場合,スキップする列のデータ型を指定します。

データ型の記述方法及びデータ型の指定可否について次の表に示します。

表5-47 データ型の記述方法及びデータ型の指定可否

パラメタのデータ型データ型の記述方法pdload用アンロードファイルの指定可否
分類データ型
数データINTEGERinteger
SMALLINTsmallint
DECIMALdec(精度[,位取り])
adec(精度[,位取り])×
bdec(n)×
FLOATfloat
SMALLFLTsmallflt
文字データCHARACTERchar(n)
VARCHARvarchar(n)
各国文字データNCHARnchar(m)
NVARCHARnvarchar(m)
混在文字データMCHARmchar(n)
MVARCHARmvarchar(n)
日付データDATEdate
yy-mm-dd×
yymmdd×
時刻データTIMEtime
時刻印データTIMESTAMPtimestamp(p)
日間隔データINTERVAL YEAR TO DAYinterval-year-to-day
時間隔データINTERVAL HOUR TO SECONDinterval-hour-to-second
長大データBLOBblob
blobprm×
バイナリデータBINARYbinary(n)
binaryprm×
(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。

抽象データ型の列を持つ表をpdrorgのアンロード処理でバイナリ形式の入力データファイルに出力した場合,ファイル中の抽象データ型列のデータは,アンロード時に指定したコンストラクタパラメタ逆生成関数によって,コンストラクタ関数の引数のデータ型に変換されて出力されています。そのため,typeオペランドに指定するデータ型は,コンストラクタパラメタ逆生成関数が生成するデータ型にしてください。コンストラクタパラメタ逆生成関数が生成するデータ型については,各プラグインマニュアルを参照してください。

(c) element=要素数

pdrorg出力バイナリ形式の入力データファイルの場合,スキップする列が繰返し列のときに,その繰返し列の最大要素数を指定します。

このオペランドは,必ずtypeオペランドの後に指定してください。

(3) 注意事項

  1. 固定長データ形式の入力データファイルがテキストファイルの場合,行の終端の改行文字を格納しないようにするときにスキップデータ文を指定します。
  2. スキップデータ文は列に対して指定するため,関数の引数に対しては指定できません。
  3. 入力データファイルごとの,オペランドの指定可否を次に示します。
    オペランド入力データファイルの形式
    DAT形式固定長データ形式pdrorg出力バイナリ形式
    length××
    type××
    (凡例)
    ○:必ず指定します。
    ×:指定できません。