5.6.3
エラー情報参照時の注意事項
データベース再編成ユティリティが出力した非FIX表のバイナリ形式の入力データファイルの場合は,エラーデータであってもエラー情報ファイルへのダンプイメージリスト出力,及びエラーデータファイル出力の対象にはなりません。
バイナリ形式ファイルの場合,次に示す入力データエラーがあるとエラー該当列の直前までしか出力対象になりません。そのため,エラーデータファイルを参照する場合は注意してください。
可変長文字列,又はBINARY列にエラーがある場合
入力データの列長が列定義長に満たない場合
DAT形式の入力データファイルの場合,source文のmaxreclenオペランドの指定値よりも大きいデータ(source文のmaxreclenオペランド省略時は,行長が32キロバイトを超えるデータ)は,エラーデータファイル出力の対象にはなりません。
エラーデータファイル出力順序は,入力データファイル中のデータ順ではなく,エラー情報ファイルに出力されたエラーメッセージの順序に対応します。
バイナリ形式ファイルの場合,エラー情報ファイルのダンプイメージリストは,LOB列,抽象データ型の列,又は繰返し列がある表では出力されません。また,可変長文字列又はBINARY列の長さ部が不正な場合は,該当する可変長文字列又はBINARY列の直前のデータまでしか出力されません。
エラーデータファイルに出力されなかったデータがある場合,その件数に関係なく1回の警告メッセージが出力されます。
入力データファイルの形式が,ユーザが作成したバイナリ形式,又は固定長データ形式の場合,入力データエラーを検知すると,エラー情報ファイルに最初にエラーを検知した入力データのダンプイメージリストが出力されます。ただし,ダンプイメージリストを出力するために必要な作業領域(メモリ)が確保できない場合は,KFPL25222-Wメッセージが出力されます。このとき,ダンプイメージリストは出力されないで,データロード処理が続行されます。
入力データエラー検知時のダンプイメージリストの出力有無について次の表に示します。
バイナリ形式入力ファイル中に,入力データの長さ部が負の値となるデータや繰返し列の要素数が負の値となるデータがあり,1行分のデータを認識できない場合,エラー情報ファイルは出力できません。
この場合,-eオプション指定を省略した時は出力処理を打ち切り,-eオプション指定時はファイル自体を作成しません。エラーの対処は,KFPL24500-Eメッセージを参照して行ってください。
表5-41
入力データエラー検知時のダンプイメージリストの出力有無
入力データファイルの形式
ダンプイメージリストの出力
作業用のメモリの確保
確保できる
確保できない
DAT形式
×
-
-
拡張DAT形式
×
-
-
固定長データ形式
○
ダンプイメージリストを出力し,データロード処理を続行します。
ダンプイメージリストは出力しないで,データロード処理を続行します。
バイナリ形式
○
pdrorg出力バイナリ形式
×
-
-
(凡例)
○:出力します。
×:出力しません。
-:該当しません。