表やインデクスを意識しないで,RDエリア内の全セグメント,及び全ページの格納状態を解析します。
一つのRDエリア内の全セグメント,及び全ページの格納状態が表示されます。表示された解析結果の情報から,RDエリアの使用効率,容量の状態が分かります。
RDエリア単位の状態解析(物理的解析)で表示される解析結果を次に示します。
pddbst VV-RR(Object Option) ** RD Area Physical Analysis ** 2002/03/29 16:40:10 [1] |
表15-5 RDエリア単位の状態解析(物理的解析)のDAT形式出力内容
タイトルバー※1 | 内容 | 出力形式 | 最大長 (単位:バイト)※2 |
---|---|---|---|
VERSION | HiRDBのバージョン | 文字列(vv-rr) | 5 |
INF_GET_TIME | 情報取得が完了した年月日時刻 | 文字列(yyyy/mm/dd hh:mm:ss) | 19 |
RDAREA_NAME | 対象となるRDエリア名 | 文字列 | 30 |
SERVER | RDエリアがあるサーバ名 | 文字列 | 8 |
MAX_SUM_SEGMENT | RDエリアの最大総セグメント数 | 数値 | 10 |
MAX_SUM_PAGE | RDエリアの最大総ページ数 | 数値 | 10 |
SPECIFIED_RDAREA_COUNT | 解析対象RDエリア数 | 数値 | 10 |
ANALYZED_RDAREA_COUNT | 正常に解析できたRDエリアの数 | 数値 | 10 |
SEGMENT_SIZE | セグメント内ページ数 | 数値 | 10 |
PAGE_SIZE | ページサイズ | 数値 | 10 |
HOLD_STATUS(HISTORY1)※5 | RDエリアの閉塞種別(閉塞解除する一つ前の閉塞種別,又は現在閉塞中の場合は現在の閉塞種別) "CMD":HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞 "FLT":障害閉塞 | 文字列 | 3 |
HOLD_CODE(HISTORY1) | RDエリアの閉塞要因コード(閉塞解除する一つ前の閉塞要因コード,又は現在閉塞中の場合は現在の閉塞要因コード)。 閉塞要因コードについては,テキスト形式の場合の説明を参照してください。 | 数値 | 5 |
HOLD_TIME(HISTORY1)※5 | RDエリアの閉塞時刻(閉塞解除する一つ前の閉塞時刻,又は現在閉塞中の場合は現在の閉塞時刻) | 文字列(yyyy/mm/dd hh:mm:ss) | 19 |
HOLD_STATUS(HISTORY2)※5 | RDエリアの閉塞種別(History1の一つ前の閉塞種別) "CMD":コマンド閉塞 "FLT":障害閉塞 | 文字列 | 3 |
HOLD_CODE(HISTORY2) | RDエリアの閉塞要因コード(History1の一つ前の閉塞要因コード)。 閉塞要因コードについては,テキスト形式の場合の説明を参照してください。 | 数値 | 5 |
HOLD_TIME(HISTORY2)※5 | RDエリアの閉塞時刻(History1の一つ前の閉塞時刻) | 文字列(yyyy/mm/dd hh:mm:ss) | 19 |
FREEZE_SPECIFIED※3 | RDエリアの更新凍結指定の有無 "Y":pddbfrzコマンドでの更新凍結指定あり "N":pddbfrzコマンドでの更新凍結指定なし | 文字列 | 1 |
UNUSED_SEGMENT | RDエリア内の未割り当てセグメント数の合計 | 数値 | 10 |
UNUSED_SEGMENT_NOT_FREEZE※3 | RDエリア内の更新凍結状態でないHiRDBファイルの未割り当てセグメント数の合計 | 数値 | 10 |
USED_SEGMENT | 使用中セグメント数 | 数値 | 10 |
USED_SEGMENT_RATIO | 使用中セグメント比率(単位:%) ↑(使用中セグメント数÷RDエリア内の総セグメント数)×100↑ | 数値 | 3 |
FULL_SEGMENT | 満杯セグメント数 | 数値 | 10 |
FULL_SEGMENT_RATIO | 満杯セグメント比率(単位:%) ↑(満杯セグメント数÷RDエリア内の総セグメント数)×100↑ | 数値 | 3 |
SUM_SEGMENT | RDエリア内の総セグメント数 | 数値 | 10 |
SEGMENT_OVER※3 | 全セグメントが使用中,又は使用されたかどうかを示す情報 "Y":使用されています。 "N":使用されていません。 | 文字列 | 1 |
LAST_SEGMENT_IN_USE※3 | 使用中セグメントの最終位置(セグメントオーバーがYの場合は最後のセグメント) | 数値 | 10 |
TOTAL_SEGMENT_ NUMBER※3 | 総セグメント数 | 数値 | 10 |
LOBMAP_OVER※3 | LOB管理エントリがすべて使用されたかどうかを示す情報 "Y":使用されています。 "N":使用されていません。 | 文字列 | 1 |
USED_LOB_ MANAGEMENT_ENTRY_NUMBER | システムが使用する情報 | 数値 | 10 |
TOTAL_LOB_ MANAGEMENT_ENTRY_NUMBER | システムが使用する情報 | 数値 | 10 |
USED_PAGE | 使用中ページ数 | 数値 | 10 |
USED_PAGE_RATIO | 使用中ページ比率(単位:%) ↑(使用中ページ数÷RDエリア内の総セグメント中のページ数の合計)×100↑ | 数値 | 3 |
FULL_PAGE | 満杯ページ数 | 数値 | 10 |
FULL_PAGE_RATIO | 満杯ページ比率(単位:%) ↑(満杯ページ数÷RDエリア内の総セグメント中のページ数の合計)×100↑ | 数値 | 3 |
SUM_PAGE | RDエリア内の総セグメント中のページ数の合計 | 数値 | 10 |
AUTO_EXTEND_USE | 自動増分機能の使用状況 "USE":使用しています。 "NOUSE":使用していません。 HiRDBファイルの情報の最後に表示したHiRDBファイルが,自動増分機能を使用するファイルとなります。 | 文字列 | 5 |
AUTO_EXTEND_SEGMENT | 増分セグメント数 | 数値 | 5 |
AUTO_EXTEND_STATUS | 自動増分機能の抑止状態 "SUP":抑止されています。 "NOSUP":抑止されていません。 | 文字列 | 5 |
ERROR_CODE | 自動増分ができなかった場合のエラーコード | 数値 | 5 |
HiRDB_FILE_NAME | RDエリアのHiRDBファイル名(絶対パス名) | 文字列 | 167 |
FILE_SIZE | HiRDBファイルのサイズ(総セグメント数) | 数値 | 10 |
EXTENT_COUNT | HiRDBファイルの分割格納数 | 数値 | 3 |
MAX_EXTENT_COUNT | HiRDBファイルの分割格納上限数 | 数値 | 3 |
USED_SEGMENT_IN_FILE※3 | HiRDBファイルの使用中セグメント数 | 数値 | 10 |
TOTAL_SEGMENT_IN_FILE※3 | HiRDBファイルの総セグメント数 | 数値 | 10 |
FREEZE_STATUS※3 | HiRDBファイルの更新凍結状態 "U":更新凍結されていません。バックアップ取得時には,バックアップ対象にする必要があります。 "F":更新凍結されています。表示された日時以降にバックアップを取得している場合は,新たに取得する必要はありません。 | 文字列 | 1 |
FREEZE_TIME※3 | 更新凍結状態の変更日時 "****/**/** **:**:**"の場合:RDエリアを作成,又は再初期化して以降,一度も更新凍結状態にしていません。 上記以外の場合:更新凍結状態を設定,又は解除した日時です。 | 文字列(yyyy/mm/dd hh:mm:ss) | 19 |
ORIGINAL_RDAREA_NAME※4 | 対象となるRDエリア名 | 文字列 | 30 |
GENERATION_NUMBER※4 | 常に0を表示 | 数値 | 2 |
REPLICA_RDAREA_COUNT※4 | 常に0を表示 | 数値 | 2 |
AREA_AUTO_EXPAND | RDエリアの自動増分時にHiRDBファイルシステム領域内の空き領域がなくなった場合,HiRDBファイルシステム領域を自動的に拡張するかどうかを示す情報 "USE":使用しています。 "NOUSE":使用していません。 | 文字列 | 5 |
RDエリア単位の状態解析(物理的解析)の解析結果は,次の表のように分析できます。
表15-6 RDエリア単位(物理的解析)の解析結果の分析
RDエリア内の状態 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
RDエリア全体 | 未使用セグメント | 多い | 容量に余裕があります。 | ||
少ない | 使用中空きページ | 多い | RDエリアが効率的に使用されていません。RDエリア単位の状態解析(論理的解析)を実行し,使用中セグメント数が多く,未使用ページ数が多い表又はインデクスがないかを調査し,必要に応じて表若しくはインデクスの再編成,又は空きページの解放をしてください。※1 | ||
少ない | 容量が不足しています。RDエリアを拡張してください。※2 |
ユーザLOB用RDエリアの場合は,次のように分析できます。
使用中セグメント比率 | セグメントオーバー | 内容 |
---|---|---|
大きい(未使用セグメントが少ない) | Y | 容量が不足していて,DBへのアクセス性能が劣化しています。ユーザLOB用RDエリアを拡張して,表又はインデクスの再編成をしてください。※1※2 |
N | 容量が不足しています。ユーザLOB用RDエリアを拡張する必要があります。※1 | |
少ない(未使用セグメントが多い) | Y | DBへのアクセス性能が劣化しています。表又はインデクスの再編成をしてください。※2 |
N | 対策する必要はありません。 |