11.1.7 pdreclaimと他機能との同時実行

pdreclaimと他機能との同時実行性について説明します。

<この項の構成>
(1) pdreclaimと運用コマンドの同時実行可否
(2) pdreclaimとユティリティの同時実行可否
(3) pdreclaimとSQLの同時実行可否
(4) pdreclaimとローカルバッファを指定したUAPの同時実行可否

(1) pdreclaimと運用コマンドの同時実行可否

pdreclaimと運用コマンドの同時実行可否を次の表に示します。

表11-2 pdreclaimと運用コマンドの同時実行可否

運用コマンド条件pdreclaim
-j及び-aオプションなし(空きページ解放)-jオプションあり(空きセグメント解放)-aオプションあり(空きページ及び空きセグメント解放)
pdclose×××
pddbfrz×××
pddbls-a×
-a以外
pdhold-bu
-bu以外×××
pdopen×××
pdrelsRDエリアが更新可能バックアップ閉塞
RDエリアが更新可能バックアップ閉塞以外×××
(凡例)
○:同時実行できます。
×:同時実行できません(排他待ちとなります)。
-:該当しません。

(2) pdreclaimとユティリティの同時実行可否

pdreclaimとユティリティの同時実行可否を次の表に示します。

表11-3 pdreclaimとユティリティの同時実行可否

ユティリティ条件pdreclaim
-j及び-aオプションなし(空きページ解放)-jオプションあり(空きセグメント解放)-aオプションあり(空きページ及び空きセグメント解放)
異なる表(インデクス)同一表(インデクス)異なる表(インデクス)同一表(インデクス)異なる表(インデクス)同一表(インデクス)
pdload表単位のデータロード××××
RDエリア単位のデータロード××××××
LOB列だけのデータロード××
pdmod××××××
pdrorgアンロード(unldenq=tblenq又はunldenq=nowait)○(インデクスは△)××
アンロード(unldenq=rdenq)××××××
表単位のリロード又は表単位の再編成××××
RDエリア単位のリロード,又はRDエリア単位の再編成××××××
インデクスの一括作成××××
インデクスの再作成(index文指定,かつ横分割インデクス)××××××
インデクスの再作成(index文指定,かつ非横分割インデクス)××××
インデクスの再作成(idxname文指定)××××
インデクスの再編成(インデクス格納RDエリアをコマンド閉塞している場合)××××
インデクスの再編成(インデクス格納RDエリアをコマンド閉塞していない場合)××××××
LOB列だけのリロード××
LOB列だけの再編成××××
pdrbal××××××
pdreclaim空きページ解放××××
空きセグメント解放××××××
空きページ及び空きセグメント解放××××
pdpgbfonデータページの読み込み××
インデクスページの読み込み××××
pdconstck××××
pddbst○(インデクスは△)××
pdgetcst最適化情報の取得○(インデクスは△)××
最適化情報の削除
pdcopy参照・更新不可能モード又は参照可能モード××××××
更新可能モード
pdrstr××××××
(凡例)
○:同時実行できます。
×:同時実行できません(排他待ちとなります)。
△:pdreclaimが,同時実行するユティリティのトランザクションの完了を待ちます。
-:該当しません。

(3) pdreclaimとSQLの同時実行可否

pdreclaimとSQLの同時実行可否を次の表に示します。

表11-4 pdreclaimとSQLの同時実行可否

SQLLOCK文pdreclaim
-j及び-aオプションなし(空きページ解放)-jオプションあり(空きセグメント解放)-aオプションあり(空きページ及び空きセグメント解放)
異なる表(インデクス)同一表(インデクス)異なる表(インデクス)同一表(インデクス)異なる表(インデクス)同一表(インデクス)
SELECT文,UPDATE文,INSERT文,DELETE文使用しない 又はIN SHARE MODEを使用する○(インデクスは△××
IN EXCLUSIVE MODEを使用する○(インデクスは△×××
PURGE TABLE文××××
DROP TABLE××××
CREATE INDEX××××
DROP INDEX××××
ALTER TABLE××××
(凡例)
○:同時実行できます。
×:同時実行できません(排他待ちとなります)。
△:pdreclaimが,同時実行するSQLのトランザクションの完了を待ちます。
-:該当しません。
注※
ただし,排他待ちとならないタイミングがあり,次のように動作します。
表定義変更で追加した対象はpdreclaimの実行対象としません。しかし,pdreclaimで対象とする表,インデクスまたはRDエリアを削除するような表定義変更をした場合,KFPA11815-Eとなります。

(4) pdreclaimとローカルバッファを指定したUAPの同時実行可否

pdreclaimとローカルバッファを指定したUAPの同時実行可否を次の表に示します

表11-5 pdpgbfonとローカルバッファを指定したUAPの同時実行可否

ローカルバッファの指定方法同一RDエリアの操作対象
-j及び-aオプションなし
(空きページ解放)
-jオプションあり
(空きセグメント解放)
-aオプションあり
(空きページ及び空きセグメント解放)
pd_uap_waitオペランドpdlbufferオペランド異なる表異なるインデクス同一表同一インデクス異なる表異なるインデクス同一表同一インデクス異なる表異なるインデクス同一表同一インデクス
Y指定-r指定×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1
-i指定×※1×※1×※1×※1×※1×※1×※1
N指定-r指定×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2
-i指定×※2×※2×※2×※2×※2×※2×※2
(凡例)
○:同時実行できます。
×:同時実行できません。
注※1
排他待ちとなります。
注※2
UAPがエラー終了となります。