スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(Windows(R)用)
- 42) pd_syssts_file_name_1 = "論理ファイル名","A系ステータスファイル名","B系ステータスファイル名"
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- pd_syssts_file_name_7 = "論理ファイル名","A系ステータスファイル名","B系ステータスファイル名"
- ユニット用ステータスファイルを定義します。pd_syssts_file_name_2〜7オペランドは省略できますが,pd_syssts_file_name_1オペランドは省略できません。
- "論理ファイル名":〜<識別子>((1〜8文字))
- ユニット用ステータスファイルの論理ファイル名を指定します。ステータスファイルを操作するコマンドを実行するときに,ここで定義した論理ファイル名を指定します。
- "A系ステータスファイル名":〜<パス名>((167文字以内))
- A系のステータスファイル名を絶対パス名で指定します。
- "B系ステータスファイル名":〜<パス名>((167文字以内))
- B系のステータスファイル名を絶対パス名で指定します。
- 《指定値の目安》
- A系及びB系のステータスファイル名には,pdstsinitコマンドで作成したステータスファイルを指定してください。pdstsinitコマンドで作成していないステータスファイルを指定すると,そのステータスファイルは実体のないステータスファイルになります。
- ステータスファイルに障害が発生すると,HiRDBはステータスファイルをスワップします。スワップ先となる予備ファイルがないと,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)が異常終了します。したがって,システムファイルを多く定義するほど,システムの信頼性が向上します。ただし,その分のディスク容量が必要になります。
- A系とB系には同じレコード長,及び同じ容量のステータスファイルを指定してください。
- 《オペランドの規則》
- このオペランドは7個まで指定できます。
- ステータスファイルはA系とB系に二重化されています。両方必ず指定してください。
- A系及びB系ステータスファイル名の絶対パス名に環境変数を使用できません。
- 論理ファイル名,A系ステータスファイル名,及びB系ステータスファイル名には同じ名称を指定できません。
- HiRDBファイルシステム領域名は大文字と小文字の区別をしませんが,HiRDBファイル名は大文字と小文字の区別をします。C:\hirdb\sysfile\usts01の場合,C:\hirdb\sysfileについては大文字と小文字の区別をしません。usts01については大文字と小文字の区別をします。
- 《留意事項》
- HiRDBを正常開始する場合は現用ファイル(終了時点での現用ファイル)を引き継ぎます。ただし,全ステータスファイルを初期化した場合など,引き継ぐ現用ファイルがないときはpd_syssts_file_name_1〜7の中で最初に指定したステータスファイルが現用ファイルになります。残りのファイルのうちオープンできたファイルが予備ファイルになり,オープンできないファイルは予約ファイルになります。
- HiRDBを再開始する場合は現用ファイル(終了時点での現用ファイル)を引き継ぎます。
- ●実体のないステータスファイルの使い方
- 実体のないステータスファイルを指定すると,HiRDBの稼働中にステータスファイルを新規追加できます。例えば,ステータスファイルの障害などで予備ファイルが少なくなったときに,実体のないステータスファイルを予備ファイルにします。実体のないステータスファイルを予備ファイルにする手順を次に示します。
- 〈手順〉
- pdstsinitコマンドで,システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域にステータスファイルを作成します。
- pdstsopenコマンドでステータスファイルをオープンします。
- この操作はHiRDB稼働中に実行できます。HiRDBを一度停止する必要はありません。
- メリット及びデメリット
実体のないステータスファイルを定義すると,HiRDBファイルシステム領域の占有量は小さくなります。しかし,実体のないステータスファイルを予備ファイルとして追加するときに,システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域に十分な空き(ファイルを追加するだけの空き領域)がないと追加できないため,システムの信頼性は低くなります。
実体のないステータスファイルを定義しないと,HiRDBファイルシステム領域の占有量は大きくなるが,ファイル障害によるスワップ先が保証されるため,信頼性は高くなります。
- 注意事項
実体のないステータスファイルを定義した場合,HiRDBはHiRDBの開始時にステータスファイルに異常があると認識します。このため,pd_syssts_initial_errorオペランドにstop(省略値)を指定していると,HiRDBを開始できないので注意してください。実体のないステータスファイルを定義する場合は,pd_syssts_initial_errorオペランドにcontinue又はexcontinueを指定してください。また,HiRDBを開始する前に現用ファイルをpd_syssts_last_active_fileオペランドに指定する必要があります。
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