スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(Windows(R)用)
- 96) pd_shmpool_attribute = free | fixed
- HiRDBのユニットコントローラが使用する共用メモリをメモリ上に固定するかどうかを指定します。なお,Windowsのバージョンによって,サポートの有無が異なります。Windowsの前提条件については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「システム設計」の「共用メモリのページ固定」を参照してください。サポートされていない場合は,このオペランドにfixedを指定しても無効になります。
- free:
- メモリ上に固定しません。実メモリ量によっては,別の共用メモリのページングが発生し,性能に影響する場合があります。
- fixed:
- メモリ上に固定します。
- 《利点》
- HiRDBが使用する共用メモリをメモリ上に固定(fixed指定)すると,共用メモリのページングを防止できます。このため,共用メモリに対するアクセス性能が向上します。
- 《指定値の目安》
- 算出した共用メモリサイズとサーバマシンの実メモリから,メモリを固定するかどうかを決定してください。HiRDBがメモリを固定できるサイズに上限があるため,メモリを固定するとほかのメモリのページングが多発することがあります。したがって,実メモリや全使用量に対する共用メモリプールの占める割合をよく検討する必要があります。
- ユニットコントローラが使用する共用メモリの計算式,及び各サーバが使用する共用メモリについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- 《注意事項》
- ページ固定に対応しているWindowsでfixedを指定する場合の注意事項を次に示します。
- pdntenvコマンドを使用して,共用メモリをページングファイルに割り当てる必要があります。pdntenvコマンドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
- 共用メモリはWindowsのLarge Pageでのページサイズに切り上げて取得するため,メモリ所要量を見積もるときは注意してください。WindowsのLarge Pageのページサイズについては,pdntenv -osコマンドで確認してください。
- 97) pd_dbbuff_attribute = free | fixed
- グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定するかどうかを指定します。なお,Windowsのバージョンによって,サポートの有無が異なります。Windowsの前提条件については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「システム設計」の「共用メモリのページ固定」を参照してください。サポートされていない場合は,このオペランドにfixedを指定しても無効になります。
- free:
- グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリにページ固定しません。
- fixed:
- グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリにページ固定します。
- 《利点》
- グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリにページ固定(fixed指定)すると,共用メモリのページングを防止できます。このため,共用メモリに対するアクセス性能が向上します。
- 《指定値の目安》
- 算出した共用メモリサイズとサーバマシンの実メモリから,メモリを固定するかどうかを決定してください。実メモリに比べて多大なメモリをページ固定すると,ページングの多発や仮想メモリ不足の原因になります。したがって,実メモリや全仮想メモリに対する共用メモリプールの占める割合を検討する必要があります。グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- ページ固定は,実メモリサイズからページ固定する共用メモリサイズを減算したサイズが,スワップ領域サイズからページ固定する共用メモリサイズを減算したサイズの1/2以上にならないことを目安にしてください。
- 《ほかの機能との関連》
- fixedを指定した場合,動的変更したグローバルバッファが使用する共用メモリも実メモリ上に固定されます。そのため,実メモリサイズを十分考慮してグローバルバッファを追加又は変更してください。
- 《注意事項》
- ページ固定に対応しているWindowsでfixedを指定する場合の注意事項を次に示します。
- pdntenvコマンドを使用して,共用メモリをページングファイルに割り当てる必要があります。pdntenvコマンドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
- 共用メモリはWindowsのLarge Pageでのページサイズに切り上げて取得するため,メモリ所要量を見積もるときは注意してください。WindowsのLarge Pageのページサイズについては,pdntenv -osコマンドで確認してください。
- SHMMAXオペランドにWindowsのLarge Pageのページサイズに切り上げた値を指定してください。
- HiRDB起動時にグローバルバッファプールが使用する共用メモリがメモリ上に固定できない場合,KFPH23045-Wメッセージを出力します。その場合,fixedを指定しても共用メモリの一部又はすべてがメモリ上にページ固定されないで,処理を続行します。
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