スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

14.5.6 実行状態の確認

空き領域の再利用機能が有効かどうかを,データベース状態解析ユティリティ,統計解析ユティリティ,及びUAP統計レポート機能で表示される項目から確認できます。また,空回りした場合,表(分割表の場合は分割RDエリア)ごとの一回目にメッセージログにKFPH22031-Wが出力されます。表示される項目とその説明を次に示します。

項目 説明 対処
ページサーチモードの切り替え回数 新規ページ追加モードから空きページ再利用モードへ,又は空きページ再利用モードから新規ページ追加モードへのサーチモード切り替え回数です。再利用と未使用セグメントの確保が頻繁に切り替わっているということは,削除でできる空き領域より追加する領域が大きく,セグメントサイズ(ページ数)が小さいということになります。 セグメントサイズ変更や削除実行のタイミングを見直してください。
空き領域の再利用機能のページサーチ空回り回数 使用中セグメント数が指定されたセグメント数になり,空きページ再利用モードに切り替わってサーチしても,空き領域がない場合です。このようなとき,空回り回数がカウントアップされます。空き領域がないのにサーチしているため,むだにサーチ処理をしていることになります。
また,空き領域の再利用のページサーチ空回り回数とページサーチモードの切り替え回数が共に増加している場合は,全く空き領域がない状態で空き領域の再利用が実行されていることになります。
指定するセグメント数やセグメントサイズの見直し,又は空き領域の再利用機能の使用中止を検討してください。
使用中セグメント数 表が使用しているセグメントに空き領域がなくなると未使用セグメントが確保されるため,表の使用中セグメント数が増加します。空き領域の再利用のページサーチ空回り回数と同じ数だけ増加している場合,空き領域がないのに再利用しようとしてむだにサーチ処理をしていることになります。

(凡例)−:該当しません。