スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
HiRDBでは,複数の要素から構成される列(繰返し列)を含む表を定義できます。要素とは,繰返し列中で繰り返されている各項目のことをいいます。従来は,このような表を定義する場合,次の図のように作成する必要がありました。繰返し列を定義しない表の例を次の図に示します。
図12-24 繰返し列を定義しない表の例
この二つの表をアクセスする場合,結合する必要があります。結合することで,SQLの構文が複雑になるなどのデメリットが発生します。そこで,繰返し列を含む表を作成することで,一つの表として作成できるため,結合が不要になります。
繰返し列を含む表の例を次の図に示します。
図12-25 繰返し列を含む表の例
多値多重性のある表を行ごとにまとめた形で表現できます。このため,次に示す効果が期待できます。
繰返し列を指定するには,定義系SQLのCREATE TABLEの列定義にARRAYオプションを指定します。
繰返し列を含む表の定義例を次に示します。この定義例は図12-25に示した社員表の場合です。なお,社員表には,「続柄」,「扶養」に複数列インデクスが定義されているものとします。
CREATE TABLE 社員表 (氏名 NVARCHAR(10), 資格 NVARCHAR(20) ARRAY[10], 性別 NCHAR(1), 家族 NVARCHAR(5) ARRAY[10], 続柄 NVARCHAR(5) ARRAY[10], 扶養 SMALLINT ARRAY[10]); CREATE INDEX 扶養IDX ON 社員表 (続柄,扶養);
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