スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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12.7 FIX属性の指定

FIX属性とは,行長が固定の表に付ける属性のことです。

<この節の構成>
(1) FIX属性を指定したときの効果
(2) 適用基準
(3) 指定方法

(1) FIX属性を指定したときの効果

表にFIX属性を指定したときの効果を次に示します。

性能の向上
  • 任意の列を取り出す性能が,列の定義順序に関係なく一定になります。また,FIX属性を指定しない場合と比べて,列の取り出し時間を短縮できます。
  • UAPで行単位インタフェースが使用できるため,列数が多くてもアクセス性能を向上できます。

操作性の向上
FIX属性の表の列を更新する場合に入力データにナル値があったときは,エラーとしてチェックアウトできます。

ディスク所要量の削減
FIX属性を指定していない表と比べて,物理的な行長が1列で2バイト短くなります。このため,列数の多い表の場合はディスク所要量を削減できます。

(2) 適用基準

次に示す条件をすべて満たす場合は,表定義時にFIX属性を指定します。

また,上記の条件を満たさない場合でも,次に示すことを検討してください。

(3) 指定方法

表にFIX属性を指定するには,定義系SQLのCREATE TABLEFIXを指定(CREATE FIX TABLEと指定)します。