スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
(1) FIX属性を指定したときの効果
表にFIX属性を指定したときの効果を次に示します。
- 性能の向上
- 任意の列を取り出す性能が,列の定義順序に関係なく一定になります。また,FIX属性を指定しない場合と比べて,列の取り出し時間を短縮できます。
- UAPで行単位インタフェースが使用できるため,列数が多くてもアクセス性能を向上できます。
- 操作性の向上
- FIX属性の表の列を更新する場合に入力データにナル値があったときは,エラーとしてチェックアウトできます。
- ディスク所要量の削減
- FIX属性を指定していない表と比べて,物理的な行長が1列で2バイト短くなります。このため,列数の多い表の場合はディスク所要量を削減できます。
次に示す条件をすべて満たす場合は,表定義時にFIX属性を指定します。
- 列を追加しない
- ナル値を持つ列がない
- 可変長の列がない
また,上記の条件を満たさない場合でも,次に示すことを検討してください。
- 0(数値データ)又は空白(文字データ)を使用して,ナル値を不要にしてください。ただし,ナル値は探索条件や集合関数での扱いが,ほかの値と異なるため注意してください。
- 最大値の小さい可変長データや実長の取り得る範囲が狭い可変長データを固定長にしてください。ただし,探索条件での扱いが異なるため注意してください。
表にFIX属性を指定するには,定義系SQLのCREATE TABLEでFIXを指定(CREATE FIX TABLEと指定)します。
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