スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
OLTP環境で,UAPの大量検索や大量更新によってグローバルバッファにキャッシュされた直近の内容がメモリから追い出され,OLTP性能を一時的に低下させてしまうことがあります。このとき,大量検索や大量更新をするUAPを特定できるのであれば,UAPごとにLRU管理を抑止する設定をすることで,OLTP性能の低下を回避できます。
OLTP環境で,グローバルバッファを使用して大量検索や大量更新をするUAPを実行する場合に適用することをお勧めします。
LRU管理を抑止したUAPがアクセスしたページはアクセス頻度に関係なく,最も古い時にアクセスしたページとしてグローバルバッファ上にキャッシュされます。そのため,LRU管理を適用したUAPがアクセスしたページより先にメモリから追い出されるようになり,LRU管理を適用したUAPがアクセスしたページはメモリから追い出されなくなります。ただし,LRU管理を抑止するUAPとLRU管理を抑止しないUAPが同じページにアクセスする場合,そのページはLRU管理されます。
クライアント環境定義のPDDBBUFLRUオペランドにNOを指定します。
更新GET数※×pd_log_rec_lengオペランドの値 |
ロールバックのタイミング | LRU管理されるかどうか | |
---|---|---|
SQLでタイミングを定義する場合 | 制御系SQLのROLLBACK文を指定して,ROLLBACK文が実行される直前のコミット時点までロールバックされるとき | LRU管理は抑止されます。 |
HiRDBによって自動的にロールバックされる場合 | SQL実行時に処理が続行できなくなり,HiRDBによって直前のコミット時点まで暗黙的にロールバックされるとき | LRU管理は抑止されます。 |
UAPの異常終了時にHiRDBによって直前のコミット時点までロールバックされるとき | LRU管理が行われます。 | |
ディレードリランによってロールバックされるとき | LRU管理が行われます。 |
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