スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
システムログファイルを配置したディスクとは異なるディスクに,ユーザ用RDエリアを配置するようにします。このようにすることで,シンクポイント時のシステムログファイルとユーザ用RDエリアを構成するHiRDBファイルへの入出力処理を複数のディスクに分散できるため,シンクポイントでの処理時間を削減できます。
システム用RDエリアを配置したディスクとは異なるディスクにユーザ用RDエリアを配置するようにします。
表を横分割した場合,横分割表を格納するRDエリアを異なるバックエンドサーバに配置します。また,横分割表を格納するRDエリアを異なるディスクに配置します。ユーザ用RDエリアの配置例を次の図に示します。
図9-10 ユーザ用RDエリアの配置例(HiRDB/パラレルサーバの場合)
複数のバックエンドサーバにわたる結合処理やソート処理などの,表に対する複雑な問い合わせ処理をするときは,ユーザ用RDエリアの配置に注意します。
すべてのバックエンドサーバにユーザ用RDエリアを配置すると,あるバックエンドサーバがユーザ用RDエリアに対するアクセスのほか,複雑な問い合わせ処理をするため,このバックエンドサーバの負荷が高くなります。このため,システム全体のスループットが低下することがあります。
よって,サーバマシンの台数に余裕がある場合,ユーザ用RDエリアを配置しないバックエンドサーバ(フロータブルサーバ)を設置します。フロータブルサーバを設置すると,複雑な問い合わせ処理をフロータブルサーバに割り当てるため,各バックエンドサーバの負荷を軽減できます。
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