スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
フロントエンドサーバがあるユニットで障害が発生して異常終了すると,そのフロントエンドサーバから実行していたトランザクションは未決着状態になることがあります。未決着状態のトランザクションは,データベースの排他を確保しているため,一部のデータベースに対する参照又は更新が制限されます。通常,未決着状態のトランザクションの決着処理をするためには,フロントエンドサーバの障害を取り除いて再開始する必要がありますが,異常終了したフロントエンドサーバが回復不要FESであれば,HiRDBが自動的に未決着状態になっていたトランザクションを決着します。これによって,ほかのフロントエンドサーバやバックエンドサーバを使用して,データベースの更新を再開できます。回復不要FESがあるユニットを回復不要FESユニットといいます。回復不要FESを使用する場合としない場合の運用を次の図に示します。
図9-3 回復不要FESを使用する場合としない場合の運用
なお,回復不要FESを使用するためには,HiRDB Non Recover FESが必要です。
図9-4 回復不要FESを使用したシステムの構成例
回復不要FESを使用するには,pdstartオペランドの-kオプションにstlsを指定します。
回復不要FESユニットの稼働状態 (pdls -d ustコマンドの実行結果) |
対処方法 |
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STOP(停止状態) | pdstart -qコマンドを実行して,回復不要FESユニットを再開始します。 |
PAUSE (プロセスサーバプロセスの再起動中断状態) |
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STARTING(開始途中) |
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ONLINE(稼働状態) | |
STOPPING(停止途中) |
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