スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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7.4.1 JP1/Baseへのイベント通知

HiRDBの開始,終了などのイベントを,JP1のイベントを管理しているJP1/Baseに通知できます。通知したHiRDBのイベントはJP1イベントとしてJP1/Baseが管理します。これによって,JP1/IMでイベントを管理したり,JP1/AJS2と連携してジョブを自動実行したりできるようになります。JP1/IMによるイベント監視については「7.4.2 JP1/IMによるイベント管理」を,JP1/AJS2との連携によるジョブの自動実行については「7.4.3 JP1/AJS2との連携によるジョブの自動実行」を参照してください。

JP1/Baseについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

<この項の構成>
(1) イベント通知の方法
(2) 通知できるHiRDBのイベント

(1) イベント通知の方法

HiRDBのイベントをJP1/Baseに通知するには,次のようにオペランドを指定します。

pd_jp1_event_levelオペランドに1を指定すると,基本属性だけ通知します。2を指定すると,拡張属性も通知します。

(2) 通知できるHiRDBのイベント

JP1/Baseに通知できるHiRDBのイベントを次の表に示します。

表7-5 JP1/Baseに通知できるHiRDBのイベント

イベント イベントID1 メッセージ 詳細情報2 登録するタイミング pd_jp1_event_levelの値
1 2
開始 0x00010C00 KFPS05210-I又はPS05219-I※3 "start" システム起動完了メッセージ(KFPS05210-I又はKFPS05219-I)出力後
0x00010C80
正常終了 0x00010C01 KFPS01850-I※3 "end_normal" HiRDBのシステム終了後(HiRDB停止完了直前又はKFPS01850-Iメッセージ出力直後)
0x00010C81
計画停止 0x00010C01 KFPS01850-I※3 "end_plan"
0x00010C81
強制終了 0x00010C01 KFPS01850-I※3 "end_force"
0x00010C81
メッセージログ出力 0x00010C03 HiRDBメッセージ NULL メッセージログ出力後 ※4 ※4
0x00010C83
異常終了 0x00010C02 KFPS01821-E NULL
  • HiRDBの異常終了時
  • サーバモードで系切り替えを使用する場合はクラスタソフトウェアへの異常終了連絡後
×
0x00010C82
定義変更 0x00010C04 KFPS04666-I NULL HiRDBのシステム正常起動完了時 ×
0x00010C84
RDエリア満杯 0x00010C05 KFPH00213-W NULL RDエリア満杯エラーメッセージ(KFPH00213-W)出力時 ×
0x00010C85
RDエリア拡張不可 0x00010C06 KFPX14229-E NULL pdmod(expand指定)実行エラー時 ×
0x00010C86
ログファイル空き領域警告 0x00010C07 KFPS01160-E又はKFPS01162-W NULL システムログファイル空き領域警告メッセージ出力時 ×
0x00010C87

(凡例)
NULL:空です。何も通知されません。
○:このイベントを通知します。
×:このイベントを通知しません。

注※1
上段はHiRDB/シングルサーバの場合を示し,下段はHiRDB/パラレルサーバの場合を示しています。

注※2
詳細情報のデータはテキスト形式です。データの形式を次に示します。
ssss      mm…mm ¥0
ssss :システム識別子(0〜4バイト)
mm…mm:詳細情報欄で示した文字列

注※3
pd_jp1_event_level=1の場合はNULLになります。

注※4
pd_jp1_event_msg_out=Nの場合は通知しません。