スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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6.5.5 データベースの更新ログ取得方式

<この項の構成>
(1) データベースの更新ログ取得方式の種類
(2) データベースの更新ログ取得方式の指定方法

(1) データベースの更新ログ取得方式の種類

データベースの更新ログ取得方式には,次に示す3種類のモードがあります。

  1. ログ取得モード
    ロールバック及びロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得します。データ件数が少ない場合の追加データ作成,再編成の場合に使用します。
  2. 更新前ログ取得モード
    ロールバックに必要なデータベース更新ログだけを取得します。データ件数が多いときの初期作成,追加データ作成及び再編成の場合に使用します。
  3. ログレスモード
    データベース更新ログを取得しません。一つのRDエリアに一つの表だけ(分割格納している場合は一つの横分割表)格納している場合で,関連するインデクスも一つのRDエリア内にあるときの初期作成,再編成の場合に使用します。

(2) データベースの更新ログ取得方式の指定方法

データベースの更新ログ取得方式の指定方法は,次に示すものがあります。

注※1
ユーザ用RDエリアを更新するUAPの,データベースの更新ログ取得方式を指定するオペランドです。

注※2
ユーザLOB用RDエリアを更新するUAPの,データベースの更新ログ取得方式を指定するオペランドです。

注意事項
ユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式(CREATE TABLEのRECOVERYオペランド指定値)は,クライアント環境定義の指定値によって変わることがあります。クライアント環境定義によって変わるユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式を次の表に示します。

表6-6 クライアント環境定義によって変わるユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式

クライアント環境定義
PDDBLOG
CREATE TABLEのRECOVERYオペランドの指定値
ALL PARTIAL NO
ALL ALL PARTIAL NO
NO NO NO NO

(凡例)
ALL:ログ取得モード
PARTIAL:更新前ログ取得モード
NO:ログレスモード

例えば,CREATE TABLEのRECOVERYオペランドに「PARTIAL」を指定し,クライアント環境定義のログ取得モードが「NO」の場合,NO(ログレスモード)がユーザLOB用RDエリアに設定されます。