スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
(1) データベースの更新ログ取得方式の種類
データベースの更新ログ取得方式には,次に示す3種類のモードがあります。
- ログ取得モード
ロールバック及びロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得します。データ件数が少ない場合の追加データ作成,再編成の場合に使用します。
- 更新前ログ取得モード
ロールバックに必要なデータベース更新ログだけを取得します。データ件数が多いときの初期作成,追加データ作成及び再編成の場合に使用します。
- ログレスモード
データベース更新ログを取得しません。一つのRDエリアに一つの表だけ(分割格納している場合は一つの横分割表)格納している場合で,関連するインデクスも一つのRDエリア内にあるときの初期作成,再編成の場合に使用します。
(2) データベースの更新ログ取得方式の指定方法
データベースの更新ログ取得方式の指定方法は,次に示すものがあります。
- 注※1
- ユーザ用RDエリアを更新するUAPの,データベースの更新ログ取得方式を指定するオペランドです。
- 注※2
- ユーザLOB用RDエリアを更新するUAPの,データベースの更新ログ取得方式を指定するオペランドです。
- 注意事項
- ユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式(CREATE TABLEのRECOVERYオペランド指定値)は,クライアント環境定義の指定値によって変わることがあります。クライアント環境定義によって変わるユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式を次の表に示します。
表6-6 クライアント環境定義によって変わるユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式
クライアント環境定義
PDDBLOG |
CREATE TABLEのRECOVERYオペランドの指定値 |
ALL |
PARTIAL |
NO |
ALL |
ALL |
PARTIAL |
NO |
NO |
NO |
NO |
NO |
- (凡例)
- ALL:ログ取得モード
- PARTIAL:更新前ログ取得モード
- NO:ログレスモード
例えば,CREATE TABLEのRECOVERYオペランドに「PARTIAL」を指定し,クライアント環境定義のログ取得モードが「NO」の場合,NO(ログレスモード)がユーザLOB用RDエリアに設定されます。
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