スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
商品表を作成します。商品表の作成条件を次に示します。
- 商品表を横分割します。ユーザ用RDエリアRDAREA01〜RDAREA02に商品表を格納します。
- 商品表に分割キーインデクス(INDX1)を定義します。ユーザ用RDエリアRDAREA03〜RDAREA04にINDX1を格納します。
- 商品表に非分割キーインデクス(INDX2)を定義します。ユーザ用RDエリアRDAREA05にINDX2を格納します。HiRDB/パラレルサーバの場合は,ユーザ用RDエリアRDAREA05〜RDAREA06にINDX2を格納します。
- RDAREA01〜RDAREA06にはデータロード対象表(インデクス)だけを格納していて,初期ロードとします。
- データロードをするときにインデクスを一括作成(省略値)します。
- ログレスモードでデータロードをします。
分割キーインデクス及び非分割キーインデクスについては,「13.3 インデクスの横分割」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) 商品表の定義
- (2) インデクスの定義
- (3) 表へのデータの格納
- (4) データの格納状態の確認
(1) 商品表の定義
CREATE TABLEで商品表を定義します。定義例を次に示します。
(a) キーレンジ分割の場合
- 格納条件指定
CREATE TABLE 商品表
(商品番号 CHAR(5),
商品名 NCHAR(15),
標準単価 INTEGER,
数量 INTEGER
)IN ((RDAREA01)商品番号<='10000',(RDAREA02));
- 境界値指定の場合
CREATE TABLE 商品表
(商品番号 CHAR(5),
商品名 NCHAR(15),
標準単価 INTEGER,
数量 INTEGER
)PARTITIONED BY 商品番号
IN ((RDAREA01)'10000',(RDAREA02));
(b) フレキシブルハッシュ分割,FIXハッシュ分割の場合
CREATE TABLE 商品表
(商品番号 CHAR(5),
商品名 NCHAR(15),
標準単価 INTEGER,
数量 INTEGER
)[FIX]※ HASH HASH6 BY 商品番号
IN (RDAREA01,RDAREA02);
- 注※ FIXハッシュ分割の場合に指定します。
(2) インデクスの定義
CREATE INDEXで商品表にインデクスを定義します。定義例を次に示します。
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
CREATE INDEX INDX1 ON 商品表 (商品番号)
IN ((RDAREA03),(RDAREA04));
CREATE INDEX INDX2 ON 商品表 (数量)
IN (RDAREA05);
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
CREATE INDEX INDX1 ON 商品表 (商品番号)
IN ((RDAREA03),(RDAREA04));
CREATE INDEX INDX2 ON 商品表 (数量)
IN ((RDAREA05),(RDAREA06));
(3) 表へのデータの格納
データベース作成ユティリティ(pdload)で表にデータを格納します。格納手順を次に示します。
- 〈手順〉
- pdholdコマンドで,データロード対象RDエリア(RDAREA01〜RDAREA05)を閉塞します。HiRDB/パラレルサーバの場合はRDAREA01〜RDAREA06を閉塞します。
- pdloadコマンドで,入力データファイルを表にデータロードします。RDエリアにはデータロード対象表(インデクス)だけを格納していて,かつ初期ロードのため,データベースの更新ログ取得方式にログレスモードを選択します。また,インデクスの作成方法にインデクス一括作成モード(省略値)を選択します。pdloadコマンドに指定するオプションについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
- ログレスモードでpdloadコマンドを実行しているため,データロード対象RDエリアのバックアップを取得します。RDエリア単位のバックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
- pdrelsコマンドで,データロード対象RDエリアの閉塞を解除します。
上記のコマンドとユティリティの詳細及びこれらのコマンドとユティリティの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
- 補足事項
- ログレスモードでpdloadコマンドを実行するため,前記の手順1〜3の間はデータロード対象RDエリアを閉塞したままにしてください。
- 改竄防止表に対してpdloadコマンドでデータロードするとき,-dオプションは使用できません。
- インデクス一括作成中にエラーが発生した場合の対処方法については,「6.6 インデクス一括作成中に発生したエラーの対処方法」を参照してください。
(4) データの格納状態の確認
データロードをした場合は,運用を開始する前にデータベース状態解析ユティリティ(pddbst)を実行して,データの格納状態を確認することをお勧めします。設計どおりにデータベースを作成できたかどうかを確認できます。データベース状態解析ユティリティ(pddbst)を実行すると,次に示す情報を取得できます。
- ユーザ用RDエリア単位のデータの格納状態
- 表又はインデクス単位のデータの格納状態
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.