スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

9.1.1 ユーザ権限の種類

ここでは,HiRDBが設定しているユーザ権限の種類について説明します。HiRDBのユーザ権限の種類を次の図に示します。

図9-1 HiRDBのユーザ権限の種類

[図データ]

これらのHiRDBのユーザ権限は,HiRDB管理者,DBA権限保持者,又はスキーマ所有者が,各ユーザに対して与えます。

HiRDB管理者が与える権限:
自分自身のDBA権限,監査権限,RDエリア利用権限

DBA権限保持者が与える権限:
DBA権限,スキーマ定義権限,RDエリア利用権限,CONNECT権限

スキーマ所有者が与える権限:
アクセス権限
<この項の構成>
(1) DBA権限
(2) 監査権限
(3) CONNECT権限
(4) スキーマ定義権限
(5) RDエリア利用権限
(6) アクセス権限

(1) DBA権限

DBA権限,CONNECT権限,及びスキーマ定義権限を与えたり,取り消したりするために必要な権限です。この権限を持っていると,次に示すことができます。

注※1
HiRDB External Data Access機能使用時にできる操作です。HiRDB External Data Access機能については,マニュアル「HiRDB External Data Access Version 8」を参照してください。

注※2
ディレクトリサーバ連携機能を使用する場合は,CONNECT権限を持っていません。ディレクトリサーバ連携機能については,「2.3 ディレクトリサーバ製品との連携」を参照してください。

(2) 監査権限

監査人に必要な権限です。この権限を持っていると次に示すことができます。

セキュリティ監査機能を使用する場合に監査権限を設定します。セキュリティ監査機能については,「9.2 セキュリティ監査機能」を参照してください。

(3) CONNECT権限

CONNECT権限とは,HiRDBを利用するために必要な権限です。この権限を持っていると,データベースに接続(CONNECT)できるようになります。CONNECT権限を持たないユーザがHiRDBを利用しようとするとエラーになります。

ディレクトリサーバ連携機能を使用する場合
ディレクトリサーバにユーザ情報(ユーザID及びパスワード)を登録すると,そのユーザに対してCONNECT権限が与えられます。ディレクトリサーバ連携機能については,「2.3 ディレクトリサーバ製品との連携」を参照してください。

(4) スキーマ定義権限

スキーマ定義権限とは,スキーマを定義するために必要な権限です。この権限を持っていると,次に示すことができます。

注※
HiRDB External Data Access機能使用時にできる操作です。HiRDB External Data Access機能については,マニュアル「HiRDB External Data Access Version 8」を参照してください。

(5) RDエリア利用権限

RDエリア利用権限とは,RDエリアを使用するために必要な権限です。RDエリア利用権限があるRDエリアに表及びインデクスを定義できます。認可識別子を指定してRDエリア利用権限を与えたRDエリアを私用RDエリアといい,PUBLICを指定してRDエリア利用権限を与えたRDエリアを公用RDエリアといいます。

(6) アクセス権限

アクセス権限とは,表をアクセスするために必要な権限です。アクセス権限を持つユーザだけが表をアクセスできます。アクセス権限は,表単位に設定します。アクセス権限の種類を次の表に示します。

表9-1 アクセス権限の種類

権限種別 内容
SELECT権限 表の行データの検索(SELECT)を許可します。
INSERT権限 表への行データの追加(INSERT)を許可します。
DELETE権限 表の行データの削除(DELETE)を許可します。
UPDATE権限 表の行データの更新(UPDATE)を許可します。