スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)
pdlogunldコマンドで,システムログをアンロードしてアンロードログファイルを作成します。アンロードログファイルを作成する前に,システムログファイルの状態について理解する必要があります。
システムログが出力されているファイルを現用ファイルといいます。この現用ファイルの容量一杯にシステムログが出力されると,システムログの出力先がほかのシステムログファイルに変更されます。これをシステムログファイルのスワップといいます。現用だったファイルはアンロード待ち状態のファイルとなります。HiRDB管理者は,このアンロード待ち状態のファイルをpdlogunldコマンドでアンロードします。システムログファイルの状態変化を次の図に示します。
図7-3 システムログファイルの状態変化
アンロード待ち状態のファイルにはシステムログを出力できません。全システムログファイルがアンロード待ち状態になると,システムログが出力できなくなり,HiRDBが異常終了します。システムログのアンロードは忘れないで実行してください。
pdloglsコマンドでシステムログファイルの状態を確認できます。pdloglsコマンドの実行例を次に示します。
システムログのアンロードを繰り返すと,アンロードログファイルが増えてディスク容量を圧迫する原因になります。HiRDB管理者は不要なアンロードログファイルを削除するようにしてください。
バックアップを取得すると,バックアップ取得以前に出力されたシステムログをアンロードしたアンロードログファイルが不要になります。バックアップとアンロードログファイルの関係を次の図に示します。
図7-4 バックアップとアンロードログファイルの関係
この項で説明したとおりHiRDB管理者はpdlogunldコマンドでアンロード待ち状態のシステムログファイルをアンロードする必要があります。この作業を忘れるとスワップ先にできる状態のシステムログファイルがなくなり,HiRDBが異常終了します。
HiRDBではシステムログファイルのアンロード作業を自動化する機能(自動ログアンロード機能)を提供しています。アンロード作業が頻繁に発生する場合は,システムログのアンロード作業の自動化を検討してください。
自動ログアンロード機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
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