スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)
HiRDBを開始するときには開始モードという概念があり,終了するときには終了モードという概念があります。ここでは,この開始モード及び終了モードについて説明します。HiRDBの開始及び終了方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
HiRDBの開始モードを次の表に示します。
表6-7 HiRDBの開始モード
開始 モード |
説明 | 入力するコマンド | ||
---|---|---|---|---|
システム単位の開始 | ユニット単位の開始※1 | サーバ単位の開始※1 | ||
正常開始 | 前回の終了モードが正常終了の場合の開始モードです。このとき,前回稼働時の情報を引き継ぎません。ただし,次に示す情報は引き継ぎます。
|
pdstart | pdstart -u pdstart -x |
pdstart -s |
再開始 | 前回の終了モードが次に示す場合の開始モードです。このとき,前回稼働時の情報を引き継ぎます。
|
× | ||
強制開始※2 | HiRDBを再開始できないときに,強制的にHiRDBを開始する場合の開始モードです。このとき,前回稼働時の情報を引き継がないため,HiRDBはデータベースの内容を回復できません。したがって,HiRDB管理者がデータベースの内容を回復してください。 | pdstart dbdestroy |
pdstart -u dbdestroy pdstart -x dbdestroy |
× |
HiRDBの終了モードを次の表に示します。
表6-8 HiRDBの終了モード
終了 モード |
説明 | 入力するコマンド | ||
---|---|---|---|---|
システム単位の終了 | ユニット単位の終了 | サーバ単位の終了 | ||
正常終了 | CONNECT要求を禁止し,すべてのユーザの処理が終了した後にHiRDBを終了します。ユティリティが実行中のため,pdstopコマンドを実行してもHiRDBを終了できない場合は,KFPS05074-Eメッセージが出力されます。ユニットを終了できない場合は,KFPS05070-Eメッセージが出力されます。このとき,pdstopコマンドはリターンコード8で終了します。 | pdstop | pdstop -u pdstop -x |
pdstop -s |
計画停止 | トランザクションの受け付けを禁止し,ユティリティを含むすべてのトランザクションが終了した後にHiRDBを終了します。 | pdstop -P | × | × |
強制終了 | 処理中のトランザクションの完了を待たないで,HiRDBを直ちに終了します。処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象※となります。 | pdstop -f | pdstop -f -u pdstop -f -x |
× |
異常終了 | 何らかの異常によってHiRDBが終了する場合の終了モードです。処理中のトランザクションの完了を待たないで,HiRDBは直ちに終了します。処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象※となります。 | − | − | − |
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