スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)
システムログを格納するファイルをシステムログファイルといいます。システムログとは,一般的にはログ(メインフレーム系ではジャーナル)と呼ばれているデータベースの更新履歴情報のことです。HiRDBはこのシステムログを次に示す目的のためにシステムログファイルに取得しています。
HiRDB管理者は,障害発生又は統計情報の取得に備えてシステムログファイルを作成してください。
HiRDBはシステムログファイルをファイルグループという論理的な単位で運用します。一つのファイルグループは一つ又は二つのシステムログファイルで構成されます。二つのシステムログファイルで構成することをシステムログファイルの二重化といい,それぞれのシステムログファイルをA系,B系と呼んで区別します。システムログファイルを二重化すると,HiRDBは両方の系に同じ内容のシステムログを取得します。片方のファイルに異常が発生しても,もう一方のファイルがあるため,システムの信頼性を向上できます。システムログファイルの構成を次の図に示します。
図6-2 システムログファイルの構成
pdloginitコマンドでシステムログファイルを作成します。また,HiRDBシステム定義の次に示すオペランドを指定してシステムログファイルを使用できる状態にしてください。
システムログファイルの設計及び作成方法についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を,システムログファイルの運用方法についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
システムログファイルの容量不足が発生すると,HiRDBシステム(又はユニット)が異常終了します。これを回避するため,自動的にシステムログファイルの容量を拡張する機能(システムログファイルの自動拡張機能)を提供しています。この機能を適用することで,システムログファイルの容量不足によるHiRDBシステム(又はユニット)の異常終了の頻度を低減できます。システムログファイルの自動拡張機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
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