スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)

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5.2.2 データの検索

データの検索とは,表を構成する行の中から,ある列に対して指定した条件を満たす行を選び出すことです。データの検索方法とSQLの指定例を次に示します。

データの検索方法
データの検索をするためには,SELECT文を使用します。データの検索には,次に示す三つの方法があります。
  • カーソルを使用した検索
  • 複数の表の検索(SELECT文のFROM句指定)
  • 行単位の検索(SELECT文の選択式のROW指定)

データの検索のSQL指定例
ここでは,カーソルを使用した検索の例を説明します。
(例)
1. カーソルの定義
カーソル名称をCUR1として,在庫表(ZAIKO)から商品名(SNAME)が’スカート’である商品名,色(COL)及び単価(TANKA)を検索する例を次に示します。
 
DECLARE CUR1 CURSOR FOR
SELECT SNAME,COL,TANKA FROM ZAIKO
WHERE SNAME=N'スカート'
2. カーソルを開く
カーソルCUR1を開きます。
 
OPEN CUR1
3. データの取り出し
カーソルCUR1が開いた状態からカーソルを1行進めて,その行の内容をUAP内の指定した領域(:XSNAME,:XCOL,:XTANKA)に格納します。
 
FETCH CUR1 INTO
  :XSNAME,
  :XCOL,
  :XTANKA
4. カーソルを閉じる
カーソルCUR1を閉じます。
 
CLOSE CUR1
 

なお,ORDER BY句の後にLIMITを指定すると,先頭からn行の検索結果を取得できます。LIMITを指定した場合,SQLの検索性能を向上できることがあります。先頭からn行の検索結果を取得する機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。