スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)

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2.4.2 HiRDB XAライブラリ

HiRDBはOLTPと連携するときにX/Open XAインタフェースを使用しています。X/Open XAインタフェースとは,分散トランザクション処理DTPDistributed Transaction Processing)システムのトランザクションマネジャTMTransaction Manager)とリソースマネジャRMResource Manager)の接続インタフェースを規定したX/Openの標準仕様です。XAインタフェースを使用すると,リソースマネジャのトランザクション処理をトランザクションマネジャで制御できます。リソースマネジャのトランザクション処理をトランザクションマネジャで制御するには,リソースマネジャが提供するライブラリとトランザクションマネジャが提供するライブラリをUAPにリンケージします。

HiRDBのUAPの処理をトランザクションマネジャで制御するために,HiRDBはHiRDB XAライブラリを提供しています。HiRDB XAライブラリは,X/Open DTPソフトウェアアーキテクチャのXAインタフェースの仕様に準拠しています。X/Open DTPモデルでのHiRDBの位置づけを次の図に示します。

図2-7 X/Open DTPモデルでのHiRDBの位置づけ

[図データ]

なお,X/Open XAインタフェースを使用するUAPから回復不要FESに接続すると,SQLがエラーリターンします。クライアント環境定義のPDFESHOST及びPDSERVICEGRPを指定して,回復不要FESではないフロントエンドサーバに接続してください。