スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.3.3 ディレクトリサーバ連携機能でできること

<この項の構成>
(1) HiRDBのユーザ情報をディレクトリサーバで一元管理できます
(2) ロールに対して表のアクセス権限を与えられます

(1) HiRDBのユーザ情報をディレクトリサーバで一元管理できます

HiRDBで使用するユーザ情報(認可識別子及びパスワード)をディレクトリサーバで一元管理し,ユーザがHiRDBに接続するときのユーザ認証もディレクトリサーバでできます。ディレクトリサーバにユーザIDとパスワードを登録しておいて,ユーザがHiRDBに接続するときにこのユーザIDとパスワードを使用してユーザ認証をします。

ポイント
  • ディレクトリサーバ連携機能を使用する場合は,CONNECT権限を各ユーザに与える必要はありません。
  • HiRDBの認可識別子をユーザIDとしてディレクトリサーバに登録します。登録すると,そのユーザにCONNECT権限が与えられます。
  • HiRDBの認可識別子に対応するパスワードをディレクトリサーバに登録します。
参考
DBA権限,監査権限,スキーマ定義権限,RDエリア利用権限,及び表のアクセス権限はHiRDBが管理します。

ディレクトリサーバ連携機能を使用したユーザ認証の概要を次の図に示します。

図2-5 ディレクトリサーバ連携機能を使用したユーザ認証の概要(Sun Java System Directory Server連携機能の場合)

[図データ]

〔説明〕
ユーザがHiRDBに接続(CONNECT)するときに,Sun Java System Directory Serverがユーザ認証を行います。ユーザID及びパスワードがSun Java System Directory Serverに登録してあれば,HiRDBとの接続(CONNECT)を許します。

(2) ロールに対して表のアクセス権限を与えられます

Sun Java System Directory Serverにはロールという概念があります。役職,部署などの人の集合体を一つのロールとしてディレクトリサーバに登録します。そして,そのロールに対して表のアクセス権限を与えると,ロールに所属する全ユーザに対して表のアクセス権限が与えられます。これによって,ロールごとに表のアクセス権限を管理できます。ロールに対する表のアクセス権限付与を次の図に示します。

ロールに対して表のアクセス権限を与えるには,Sun Java System Directory Serverでフィルタを適用したロール名を使用する必要があります。

図2-6 ロールに対する表のアクセス権限付与

[図データ]

〔説明〕
表の所有者がロール(総務部)に対して表のアクセス権限を与えると,総務部の全ユーザがその表をアクセスできるようになります。