スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)

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1.3 データベースへのアクセス形態

HiRDBのデータベースにアクセスするにはHiRDBが提供するSQLを使用します。ここでは,SQLをUAPから実行する形態について説明します。

<この節の構成>
(1) HiRDBクライアント下のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態
(2) HiRDBサーバ上のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態
(3) OLTPのUAPを実行してデータベースにアクセスする形態
(4) ODBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態
(5) OLE DB対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態
(6) JDBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態
(7) ADO.NET対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

(1) HiRDBクライアント下のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態

基本的な形態です。HiRDBクライアント下のUAPを実行してデータベースにアクセスします。

ただし,HiRDBクライアントのバージョンによっては,接続できるHiRDBサーバのプラットフォームが限定されます。詳細については,「付録D HiRDBクライアントとHiRDBサーバの接続可否」を参照してください。HiRDBクライアント下のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-8 HiRDBクライアント下のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態

[図データ]

(2) HiRDBサーバ上のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態

HiRDBサーバ上のUAPを実行してデータベースにアクセスします。

HiRDBサーバ上のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-9 HiRDBサーバ上のUAPを実行してデータベースにアクセスする形態

[図データ]

(3) OLTPのUAPを実行してデータベースにアクセスする形態

OLTP(TPモニタ)のマシンにあるUAPからサービスを要求して,HiRDBのデータベースにアクセスする形態です。クライアント側にはサービスを要求するUAP,サーバ側にはサービスを提供するUAPを用意します。OLTPのUAPを実行してデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-10 OLTPのUAPを実行してデータベースにアクセスする形態

[図データ]

(4) ODBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

HiRDBではODBCドライバを提供しています。HiRDBクライアントにODBCドライバをインストールすると,ODBC対応のアプリケーションからHiRDBのデータベースにアクセスできるようになります。ODBC対応のアプリケーションには,Microsoft AccessやPowerBuilderなど市販のソフトウェアがあります。また,HiRDBから提供されるODBC関数を使用したUAPからもHiRDBのデータベースにアクセスできます。ODBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-11 ODBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

[図データ]

ODBC対応のアプリケーションからのHiRDBへのアクセスについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

(5) OLE DB対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

HiRDBではOLE DBプロバイダを提供しています。HiRDBクライアントのインストール時にOLE DBプロバイダを選択してインストールすると,OLE DB対応のアプリケーションから,HiRDBのデータベースにアクセスできるようになります。OLE DB対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-12 OLE DB対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

[図データ]

OLE DB対応のアプリケーションからのHiRDBへのアクセスについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

(6) JDBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

HiRDBではJDBCドライバを提供しています。HiRDBクライアントのインストール時にJDBCドライバを選択してインストールすると,JDBC対応アプリケーションからHiRDBのデータベースをアクセスできるようになります。JDBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-13 JDBC対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

[図データ]

JDBC対応のアプリケーションからのHiRDBへのアクセス(Javaストアドプロシジャ,Javaストアドファンクション)については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

(7) ADO.NET対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

HiRDBでは,ADO.NETを使用してHiRDBをアクセスするために必要なHiRDB.NETデータプロバイダを提供しています。HiRDB.NETデータプロバイダは,ADO.NET仕様に準拠したデータプロバイダです。HiRDBクライアントのインストール時にHiRDB.NETデータプロバイダを選択してインストールすると,ADO.NET対応アプリケーションからHiRDBのデータベースをアクセスできるようになります。

HiRDB .NETデータプロバイダは,.Net FrameworkのSystem.Data空間で提供されている共通基本インタフェース群を実装しています。また,HiRDB.NETデータプロバイダ独自の拡張機能として,配列インサート及び繰返し列へのアクセスを実装しています。

ADO.NET対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態を次の図に示します。

図1-14 ADO.NET対応のアプリケーションからデータベースにアクセスする形態

[図データ]

ADO.NET対応のアプリケーションからのHiRDBへのアクセスについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。