3.4.1 DABroker動作環境定義ファイルの作成
DABrokerでは,DABroker動作環境定義ファイルに,DABrokerの動作に関する情報を定義します。DABroker動作環境定義ファイルは,インストール時に提供されるサンプルを使用して作成します。
表3-2に,使用するファイルとファイルの格納先を示します。
使用するサンプルファイル |
DABroker動作環境定義ファイル格納先 |
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/opt/DABroker/sample/dasysconf |
DABroker運用ディレクトリ/conf |
DABroker動作環境定義ファイルの作成手順を次に示します。
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サンプルファイルを,表3-2に示したDABroker動作環境定義ファイルの格納先へコピーする。
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コピー先ファイルの設定項目の標準値を必要に応じて変更する。また,値が設定されていない項目には値を入力する。
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ファイルを保存する。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイルの構成内容
提供するサンプルファイルにあるように,DABroker動作環境定義ファイルは,「DAB」ブロックと「OTHERS」ブロックで構成されます。
- 「DAB」ブロック
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DABrokerの動作環境の設定項目を指定します。
DABrokerでは,設定項目のチェックを実行し,不正な名称などを指定した場合はエラーになります。
なお,ここで指定する項目については,「3.5.1 共通項目」を参照してください。
- 「OTHERS」ブロック
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DBMSなどの設定項目を指定します。
DABrokerでは,設定項目のチェックを実行しません。このセクションに指定されたすべての項目を有効とします。
なお,ここで指定する項目については,「3.5.3 HiRDBの設定」及び「3.5.4 ORACLEの設定」を参照してください。
(2) ファイル作成時の注意事項
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値を変更しない設定項目は削除しないでください。
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設定項目のexportは不要です。
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「=」の前後に空白文字,又はタブコードを入れないでください。入れた場合はエラーとなります。
(エラーの例)DABTMP = /tmp/dab
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設定値に半角空白文字を使用する場合は,「‘(シングル引用符)」で設定値を囲んで指定してください。
(指定例)DABTMP='/tmp/da b'
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設定値の後ろに半角空白文字,タブコード,「#」以外の文字を記載した場合は,エラーとなります。
(エラーの例)DABTMP = /tmp/dab;
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「#」以降は,コメントとして扱います。
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設定値には,値だけを指定します。「$設定項目」で指定する値を引き継ぐことはできません。
(3) 作成したファイルの変更
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作成したDABroker動作環境定義ファイルの内容の変更は,DABrokerが起動していない時に行ってください。