3.8.2 クライアントとの通信トレースの表示

コマンド形式
# dabcltrc [-c IPアドレス又はホスト名]
機能
DABrokerとクライアントとの間で行われた,データの送受信に関する情報(通信トレース)を表示します。
なお,通信トレースの取得は,クライアントからの要求受け付け直後,及びDABrokerからの結果送信直後に,DABrokerが行っています。
使用できるユーザ
DABrokerの管理ユーザ
オプション
指定なし
すべてのクライアントとの通信トレースを表示します。
-c IPアドレス又はホスト名
指定したIPアドレス又はホスト名のクライアントとの通信トレースだけを表示します。
出力例
[図データ]
IPADDR=XXXXXXXX
クライアントのIPアドレス又はホスト名
PROT=XXX
通信プロトコル。TCP:TCP/IP
PAP-NAME=XXXXXX
次のどれかが表示されます。
  • DABroker関連製品を使用した場合:アプリケーションで設定した名称
  • DBPARTNER/Client,DBPARTNER/Web,又はHITSENSER5からアクセスした場合:
    DBPARTNER/Client,DBPARTNER/Web,又はHITSENSER5の識別情報
  • DBPARTNER Libraryからアクセスした場合:DBPARTNER Libraryの識別情報
  • XDM/RD外部表としてアクセスした場合:XDM/RDの識別情報
DATE
送受信の発生日付(年/月/日)
TIME
送受信の発生時刻(時:分:秒.n)
nはn/100秒を表します。
EVT
DABrokerでの事象区分
  • PUT:クライアントへの送信
  • GET:クライアントからの受信
SIZE
送受信データ長(バイト)
DATA
送受信データ種別
aa…aa <bb…bb>(cc…cc,dd…dd)の形式で出力されます。
  • aa…aa:オペレーション種別
    表示されるオペレーション種別とその意味を次に示します。
    オペレーション種別意  味
    Connect(Database)データベースとの接続要求
    Disconnect(Database)データベースとの切り離し要求
    Disconnect(Connection)コネクションの解放要求
    Commitトランザクションのコミット要求
    Rollbackトランザクションのロールバック要求
    LIST(Table)表一覧取得要求
    LIST(Column)列一覧取得要求
    LIST(Index)索引一覧取得要求
    LIST(Table Privileges)表権限一覧取得要求
    LIST(Column Privileges)列権限一覧取得要求
    LIST(PrimaryKey)プライマリキー一覧取得要求
    EXT-CMDSQL文の実行要求
    DataDivision(Fetch)データ分割取得
    CancelDBMSに対する処理の中断要求
    Illegal Request不正要求
    Connectionコネクション確立応答
    Result正常応答
    Error異常応答
    Result(Cancel)正常応答(DBMSに対する処理の中断要求時)
    Error(Cancel)異常応答(DBMSに対する処理の中断要求時)
    SQL Fetch OptionSQL実行オプション実行
    File DeleteSQL実行結果格納ファイル削除
    Procedure(List Prepare Procedure)ストアドプロシジャ一覧取得準備要求
    Procedure(List Fetch Procedure)ストアドプロシジャ一覧取得要求
    Procedure(List Close Procedure)ストアドプロシジャ一覧取得後の処理要求
    Procedure(List Prepare Column)ストアドプロシジャ列一覧取得準備要求
    Procedure(List Fetch Column)ストアドプロシジャ列一覧取得要求
    Procedure(List Close Column)ストアドプロシジャ列一覧取得後の処理要求
    Procedure(Parameter Get)ストアドプロシジャ定義情報取得要求
    Procedure(Prepare)ストアドプロシジャ実行準備要求
    Procedure(Execute)ストアドプロシジャ実行要求
    Procedure(Resume)ストアドプロシジャResume実行
  • bb…bb:付加情報
    オペレーション種別が,LIST(xxxxx)及びEXT-CMDの場合に表示されます。
  • cc…cc:リターンコード
  • dd…dd:詳細コード
注意事項
クライアントからの要求量が多いほど,クライアントとの通信トレースのファイル容量も多くなります。通信トレースのファイル容量の目安として,概算式を次に示します。
(概算式)
80(ヘッダ情報長) + クライアントからの要求数 * 2(PUT及びGET分) * 36(PUT及びGET情報長)〔バイト〕
あらかじめ,この概算式で計算したサイズ以上のハードディスク容量を用意しておいてください。また,クライアントからの要求量が多いほど,トレース表示が終わるまでにも時間がかかります。御注意ください。