3.5.3 イベントトレースの設定

DABroker関連製品を使用して開発したアプリケーションからアクセスする場合の,イベントトレースの設定項目について説明します。イベントトレースを取得するかどうか,取得するときのファイルサイズ,取得レベル,及び取得するイベントの項目を設定します。

なお,DABroker for Javaを使用する場合は,このイベントトレースを取得できません。

イベントトレースの取得形式については,「6.3.1 イベントトレースの取得形式(共通)」を参照してください。

<この項の構成>
(1) for C++設定項目
(2) for COBOL設定項目
(3) for ORB設定項目

(1) for C++設定項目

for C++設定項目の一覧を表3-6に示します。

表3-6 for C++設定項目の一覧

設定項目説明標準値指定範囲
DABCPP_EVTTRC_SIZEDABroker for C++のイベントトレース取得サイズ32(キロバイト)-1,0,10~32767(キロバイト)
DABCPP_EVTTRC_LEVELDABroker for C++のイベントトレース取得レベル00又は1
DABCPP_EVTTRC_nnDABroker for C++のイベントトレース取得種別マニュアル「DABroker for C++」を参照してくださいON又はOFF(ON:取得します OFF:取得しません)
(a) DABCPP_EVTTRC_SIZEDABroker for C++のイベントトレース取得サイズ
標準値
32(キロバイト)
指定範囲
-1,0,10~32767(キロバイト)
説明
DABroker for C++のイベントトレースを取得するかどうか,及び取得する場合は,トレースを取得するファイルの容量を設定します。トレースを[DABroker運用ディレクトリ/spool/dabevttrccpp1]に取得します。
  • -1を設定した場合
    イベントトレースを取得しません。
  • 0を設定した場合
    イベントトレースを取得します。ファイルの容量は,無限大となります。
  • 10~32767を設定した場合
    イベントトレースを取得します。ファイルの容量は,設定した数値分となります。
注意事項
トレースファイルが満杯になったらラップアラウンドでトレースを取得します。ラップアラウンドで取得した場合は,1世代前のバックアップファイル(dabevttrccpp2)を作成し,常に1世代だけを管理します。
(b) DABCPP_EVTTRC_LEVELDABroker for C++のイベントトレース取得レベル
標準値
0
指定範囲
0又は1
説明
DABroker for C++のイベントトレースの取得レベルを設定します。
設定値が大きいほど多くのイベントトレースを取得します。
(c) DABCPP_EVTTRC_nn[nn:00から始まるイベント番号](DABroker for C++のイベントトレース取得種別
標準値
マニュアル「DABroker for C++」を参照してください。
指定範囲
ON又はOFF(ON:取得します OFF:取得しません)
説明
各イベントのトレースを取得するかどうかを設定します。取得できるイベントトレースの内容については,マニュアル「DABroker for C++」を参照してください。

(2) for COBOL設定項目

for COBOL設定項目の一覧を表3-7に示します。

表3-7 for COBOL設定項目の一覧

設定項目説明標準値指定範囲
DABCOBOL_EVTTRC_SIZEDABroker for COBOLのイベントトレース取得サイズ32(キロバイト)-1,0,10~32767(キロバイト)
DABCOBOL_EVTTRC_LEVELDABroker for COBOLのイベントトレース取得レベル00~2
DABCOBOL_EVTTRC_nnDABroker for COBOLのイベントトレース取得種別マニュアル「DABroker for COBOL」を参照してくださいON又はOFF(ON:取得します OFF:取得しません)
(a) DABCOBOL_EVTTRC_SIZEDABroker for COBOLのイベントトレース取得サイズ
標準値
32(キロバイト)
指定範囲
-1,0,10~32767(キロバイト)
説明
DABroker for COBOLのイベントトレースを取得するかどうか,及び取得する場合は,トレースを取得するファイルの容量を設定します。トレースを[DABroker運用ディレクトリ/spool/dabevttrccobol1]に取得します。
  • -1を設定した場合
    イベントトレースを取得しません。
  • 0を設定した場合
    イベントトレースを取得します。ファイルの容量は,無限大となります。
  • 10~32767を設定した場合
    イベントトレースを取得します。ファイルの容量は,設定した数値分となります。
<注意>
トレースファイルが満杯になったらラップアラウンドでトレースを取得します。ラップアラウンドで取得した場合は,1世代前のバックアップファイル(dabevttrccobol2)を作成し,常に1世代だけを管理します。
(b) DABCOBOL_EVTTRC_LEVELDABroker for COBOLのイベントトレース取得レベル
標準値
0
指定範囲
0~2
説明
DABroker for COBOLのイベントトレースの取得レベルを設定します。
設定値が大きいほど多くのイベントトレースを取得します。
(c) DABCOBOL_EVTTRC_nn[nn:00から始まるイベント番号](DABroker for COBOLのイベントトレース取得種別
標準値
マニュアル「DABroker for COBOL」を参照してください。
指定範囲
ON又はOFF(ON:取得します OFF:取得しません)
説明
各イベントのトレースを取得するかどうかを設定します。取得できるイベントトレースの内容については,マニュアル「DABroker for COBOL」を参照してください。

(3) for ORB設定項目

for ORB設定項目の一覧を表3-8に示します。

表3-8 for ORB設定項目の一覧

設定項目説明標準値指定範囲
DABORB_EVTTRC_SIZEDABroker for ORBのイベントトレース取得サイズ128(キロバイト)-1,0,10~32767(キロバイト)
DABORB_EVTTRC_LEVELDABroker for ORBのイベントトレース取得レベル10又は1
DABORB_EVTTRC_nnDABroker for ORBのイベントトレース取得種別マニュアル「DABroker for ORB」を参照してくださいON又はOFF(ON:取得します OFF:取得しません)
(a) DABORB_EVTTRC_SIZEDABroker for ORBのイベントトレース取得サイズ
標準値
128(キロバイト)
指定範囲
-1,0,10~32767(キロバイト)
説明
DABroker for ORBのイベントトレースを取得するかどうか,及び取得する場合は,トレースを取得するファイルの容量を設定します。トレースを[DABroker運用ディレクトリ/spool/dabevttrcorb1]に取得します。
  • -1を設定した場合
    イベントトレースを取得しません。
  • 0を設定した場合
    イベントトレースを取得します。ファイルの容量は,無限大となります。
  • 10~32767を設定した場合
    イベントトレースを取得します。ファイルの容量は,設定した数値分となります。
<注意>
トレースファイルが満杯になったらラップアラウンドでトレースを取得します。ラップアラウンドで取得した場合は,1世代前のバックアップファイル(dabevttrcorb2)を作成し,常に1世代だけを管理します。
(b) DABORB_EVTTRC_LEVELDABroker for ORBのイベントトレース取得レベル
標準値
1
指定範囲
0又は1
説明
DABroker for ORBのイベントトレースの取得レベルを設定します。
設定値が大きいほど多くのイベントトレースを取得します。
(c) DABORB_EVTTRC_nn[nn:00から始まるイベント番号](DABroker for ORBのイベントトレース取得種別
標準値
マニュアル「DABroker for ORB」を参照してください。
指定範囲
ON又はOFF(ON:取得します OFF:取得しません)
説明
各イベントのトレースを取得するかどうかを設定します。取得できるイベントトレースの内容については,マニュアル「DABroker for ORB」を参照してください。