ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework アプリケーション開発ガイド

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3.2.6 定数の指定

定数は,プログラム中で値を変更できないデータです。ここでは定数の指定について説明します。なお,定数で指定する値のデータ型については,「3.3 CQLのデータ型」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 定数の種類と表記方法
(2) 日付データの規定の文字列表現
(3) 時刻データの規定の文字列表現
(4) 時刻印データの規定の文字列表現

(1) 定数の種類表記方法

定数には,数値を表す数定数と文字列を表す文字列定数があります。

数定数には,次の種類があります。

文字列定数には,次の種類があります。

なお,日付データおよび時刻データを指定する場合,指定値は,Stream Data Platform - AFが動作しているJavaVMのタイムゾーンに従った表現で指定する必要があります。

定数の表記方法を次の表に示します。

表3-4 定数の表記方法

項番 定数 表記方法 ストリームデータ処理エンジンが解釈するデータ型
1 数定数 整数定数 INTEGERの場合
〔符号〕整数
BIGINTの場合
〔符号〕整数〔L|l〕
 
(例)
-123
45
6789L
整数は,数字の並びで表します。
符号は,+または-で表します。
文字列Lまたはlを末尾に付けた定数のデータ型はBIGINT型になります。
INTEGER,BIGINT
浮動小数点定数 小数点形式
〔符号〕整数部.小数部
 
(例)
-12.3
456.0
0.789
整数部と小数部を整数で表して,小数点(.)で区切ります。整数部,小数部,および小数点(.)は必ず付けてください。
符号は,+または-で表します。
DOUBLE
10進定数 小数点形式
〔符号〕整数部〔.小数部〕 {D|d}
 
(例)
-12.3D
456.0d
0.789d
-123D
45d
整数部と小数部を整数で表して,小数点(.)で区切ります。
符号は+,または-で表します。
整数部,末尾の文字D,またはdは必ず付けてください。
小数部および小数点(.)は,省略できます。
DECIMAL
NUMERIC
2 文字列定数 '文字列'
 
(例)
'HITACHI'
'98'
'DB0002'
文字列は半角文字,および全角文字の列で表し,アポストロフィ(')で囲みます
文字列にアポストロフィ(')を含める場合は,1個のアポストロフィ(')を表すのにアポストロフィ(')を続けて2個記述してください。
例えば,文字列としてアポストロフィ'を指定する場合は,「''''」となります。
日付データ,時刻データおよび時刻印データの指定形式の詳細については,「(2) 日付データの規定の文字列表現」「(3) 時刻データの規定の文字列表現」および「(4) 時刻印データの規定の文字列表現」を参照してください。
VARCHAR
注※
文字の囲みに引用符(")は使用できません。また,文字列中で引用符(")は使用できません(文字列中の引用符(")はエスケープできません)。

(2) 日付データの規定の文字列表現

日付データは,次の形式で指定します。

 
'YYYY-MM-DD'
 
YYYY
0001〜9999(年)
MM
01〜12(月)
DD
01〜MMで指定した月の最終日(日)

日付を既定の文字列表現の定数にする場合,年(YYYY),月(MM),日(DD)をハイフン(-)でつないで表現します。年(YYYY),月(MM),日(DD)のけた数に満たない場合は,足りないけた数分だけ左側に0を補ってください。また,数字とハイフンの間には空白を挿入しないでください。

日付を規定の文字列表現の定数として指定した例を次に示します。

2010年3月25日の場合の指定例
'2010-03-25'
 

日付データを指定する際は,次の点に注意してください。

(3) 時刻データの規定の文字列表現

時刻データは,次の形式で指定します。

 
'hh:mm:ss'
 
hh
00〜23(時)
mm
00〜59(分)
ss
00〜59(秒)
注※
うるう秒の場合は00〜61(秒)です。

時刻を既定の文字列表現の定数にする場合,時(hh),分(mm),秒(ss)をコロン(:)でつないで表現します。時(hh),分(mm),秒(ss)のけた数に満たない場合は,足りないけた数分だけ左側に0を補ってください。また,数字とコロンの間には空白を挿入しないでください。

時刻を規定の文字列表現の定数として指定した例を次に示します。

午後10時8分26秒の場合の指定例
'22:08:26'
 

時刻データを指定する際は,次の点に注意してください。

(4) 時刻印データの規定の文字列表現

時刻印データは,次の形式で指定します。

 

'YYYY-MM-DD▲hh:mm:ss〔.SSSSSSSSS〕'
 
YYYY
0001〜9999(年)
MM
01〜12(月)
DD
01〜MMで指定した月の最終日(日)
hh
00〜23(時)
mm
00〜59(分)
ss
00〜59(秒)
注※
うるう秒の場合は00〜61(秒)です。
SSSSSSSSS
0〜9けたの小数秒(S:0〜9)

時刻印データを既定の文字列表現の定数にする場合,年(YYYY),月(MM),日(DD)をハイフンでつなぎ,半角空白を指定して,時(hh),分(mm),秒(ss)をコロン(:)でつないで表現します。その際,年(YYYY),月(MM),日(DD),時(hh),分(mm),秒(ss)のけた数に満たない場合,足りない数分だけ左側に0を補ってください。数字とハイフン,数字とコロンの間に空白を入れてはいけません。ただし,日(DD)と時(hh)の間には,半角空白を必ず入れてください。

時刻印データを文字列表現の定数として指定した例を次に示します。

2008年8月1日 午後10時8分26秒の場合の指定例
'2008-08-01 22:08:26'
 

時刻印データを指定する際は,次の点に注意してください。