ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework アプリケーション開発ガイド
ここでは,ウィンドウ演算,関係演算およびストリーム化演算を使用した,基本的なクエリの定義例として,株価情報を対象としたクエリの定義例を示します。
この例で扱う株価情報ストリームデータの例を次の図に示します。
図2-18 株価情報ストリームデータの例
この例で扱うストリームデータは,銘柄コード(stockID),銘柄名(stockName),株価(currentPrice)および出来高(tradingVolume)という株価情報を持つデータに対して,Stream Data Platform - AFでタイムスタンプを設定したストリームデータです。
このストリームデータを使用して,株価の値上がり率を計算します。値上がり率は,現在のデータと1分前のデータを比較して算出します。
値上がり率を算出するためには,次の2種類のクエリを使用します。
REGISTER QUERY stockDStream DSTREAM ( SELECT * FROM stock[RANGE 1 MINUTE] );
REGISTER QUERY risingRate ISTREAM ( SELECT stock.stockID, stock.stockName, stock.currentPrice / stockDStream.currentPrice AS stockRate FROM stock[PARTITION BY stock.stockID ROWS 1], stockDStream[PARTITION BY stockDStream.stockID ROWS 1] WHERE stock.stockID = stockDStream.stockID );
これらのクエリを使用した演算処理の流れを次の図に示します。
図2-19 株価値上がり率を算出する演算処理の流れ
処理の流れについて説明します。説明の番号は図中の番号と対応しています。
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