関係演算では，次の3種類の操作によって結果を抽出します。

• 選択
  n個のタプルを含む入力リレーションから，特定の条件を満たすタプルを抽出します。
  例を示します。
  

  REGISTER QUERY q1 SELECT s1.a FROM s1 [ROWS 10] WHERE s1.a > 10;

  この例では，s1の入力リレーションから，WHERE句以下で指定した条件に該当するタプルを抽出します。
  
• 結合
  n個のタプルを含む複数の入力リレーションから，同じデータの組み合わせを結合した結果を抽出します。
  例を示します。
  

  　
  REGISTER QUERY q2 SELECT s1.a, s1.b, s2.b FROM s1 [ROWS 10], s2 [ROWS 10] WHERE s1.a = s2.a;
  　

  この例では，s1およびs2の入力リレーションから，WHERE句以下で指定した条件に該当するタプルを抽出します。
  
• 集合関数
  n個のタプルを含む入力リレーションに対して集合関数による演算を実行した結果を抽出します。
  例を示します。
  

  　
  REGISTER QUERY q3 SELECT SUM(s1.a) AS c1 FROM s1 [ROWS 10];
  　

  この例では，s1の入力リレーションに対して，集合関数SUMによる演算を実行した結果を抽出します。
  

関係演算での処理内容の詳細については，「4.　CQLリファレンス」を参照してください。

以降では，関係演算で実行する処理のうち，結合処理の例，および集合関数による演算処理の例を示します。