uCosminexus DocumentBroker Rendering Option Version 3
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レンダリングオプションの処理の流れは,次のとおりです。
- レンディション変換要求コマンドからレンディション変換要求を一つ受け付けます。
レンダリングオプションは,レンディション変換要求を一つ受け付けて処理を始めると,処理が完了するまで,次のレンディション変換要求の処理を行いません。
なお,該当するレンディション変換プラグインが存在しない場合は,受け付けを拒否します。
レンダリングオプションがレンディション変換要求を受け付けたかどうかは,変換要求受け付けログで確認できます。
- 受け付けたレンディション変換要求に従い,変換対象文書をDocumentBrokerサーバで検索して特定します。
この際,レンダリングオプションは,レンディション変換環境設定ファイルの定義に従ってDocumentBrokerサーバにアクセスします。
変換対象文書の特定については,「(2) 変換対象文書の特定」を参照してください。
- 該当するレンディション変換プラグインを起動して,2.で特定した変換対象文書の変換処理を実行させます。
- 変換処理で作成された変換先ファイルを,指定された変換先レンディションに登録します。
変換結果については,変換結果ログで確認できます。
- レンディション変換処理がすべて完了したら,次のレンディション変換要求の処理を開始します。また,次のレンディション変換要求がないときは,レンダリングオプションを停止します。
なお,変換処理中にレンダリングオプションを停止した場合は,未変換の文書は次のレンディション変換要求で別途処理されます。
レンダリングオプションの処理の流れを次の図に示します。
図1-7 レンダリングオプションの処理の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU010700.GIF)
図中の各項目について説明します。
- レンディション変換環境設定ファイル(EDMRDRSetup.ini)
- レンダリングオプションが稼働するための環境情報を定義する環境設定ファイルです。
- レンディション変換プラグイン
- 文書ファイルの変換処理を行うアプリケーションプログラムへのプラグインです。変換先レンディションタイプに応じて複数存在します。レンディション変換プラグインの情報については,環境設定ファイルのレンディション変換プラグイン設定ファイル(EDMRDRPlugins.ini)に定義します。
- トレース情報(EDMRDRTrc.log)
- レンダリングオプションの起動から終了までの履歴が記録されます。
- イベントログ
- Windowsのイベントログです。レンダリングオプションで発生したエラーのうち,特に重要度の高いものが出力されます。
- エラーログ(EDMRDRErr.log)
- レンダリングオプションで発生したエラー情報が記録されます。
- 変換要求受け付けログ(EDMRDRReq.log)
- レンディション変換要求コマンドからの変換要求の受け付け履歴が記録されます。
- 変換処理ログ(EDMRDRCnv.log)
- 変換対象の各文書に対するレンディション変換の結果が記録されます。
- 変換結果ログ(EDMRDRRes.log)
- レンディション変換要求コマンド単位の実行結果が記録されます。
レンダリングオプションが変換対象文書を特定する条件について説明します。レンダリングオプションが変換対象文書を特定する条件は次のとおりです。
- レンディション変換要求コマンドで指定された「変換対象の文書クラス」に登録されている文書であること
- レンディション変換要求コマンドの「変換先レンディションタイプ」に指定されたレンディションタイプのサブレンディションを持つ文書であること
- レンディション変換要求コマンドで「変換元レンディションタイプ」が指定されている場合,マスタレンディションのレンディションタイプが,指定された変換元レンディションタイプと一致する文書であること
- 変換先レンディションのdbrProp_RenditionStatusプロパティが「変換要」を示す値を持つ文書であること
「変換要」を示すdbrProp_RenditionStatusプロパティの値について説明します。
- 「変換要」を示すdbrProp_RenditionStatusプロパティの値
- 「変換要」を示すdbrProp_RenditionStatusプロパティの値を次の表に示します。なお,dbrProp_RenditionStatusプロパティの上位2バイトを変換フラグ,下位2バイトを状態フラグといいます。以降,このマニュアルでは,dbrProp_RenditionStatusプロパティの変換フラグを単に変換フラグ,dbrProp_RenditionStatusプロパティの状態フラグを単に状態フラグと表記します。
表1-3 「変換要」を示すdbrProp_RenditionStatusプロパティの値
- 注※1
- C++ クラスライブラリで開発したクライアントアプリケーションの場合はDBR_RENDSTATUS_CONVERT_REQUIRED|DBR_RENDSTATUS_NO_SUBREND,Java クラスライブラリで開発したクライアントアプリケーションの場合はDbjDef.RENDSTATUS_CONVERT_REQUIRED|DbjDef.RENDSTATUS_NO_SUBRENDです。
- 注※2
- C++ クラスライブラリで開発したクライアントアプリケーションの場合はDBR_RENDSTATUS_CONVERT_REQUIRED|DBR_RENDSTATUS_MASTERREND_UPDATE,Java クラスライブラリで開発したクライアントアプリケーションの場合はDbjDef.RENDSTATUS_CONVERT_REQUIRED|DbjDef.RENDSTATUS_MASTERREND_UPDATEです。
変換対象文書の特定の例を次の図に示します。
図1-8 変換対象文書の特定の例
![[図データ]](FIGURE/ZU010800.GIF)
変換フラグおよび状態フラグの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」またはマニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java 解説」を参照してください。
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