Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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28.5 イベントループの統合の移行(C++)

VisiBroker 3.xの機能によって,ユーザはオブジェクトのイベントポーリングをネットワークやウィンドウコンポーネントのイベントループに組み込めます。VisiBroker 3.xの機能を次に示します。

ただし,再入可能なVisiBroker ORBライブラリでは,すべてのVisiBroker ORBイベントはVisiBroker ORBスレッドによって処理され,通常の状況下では別のイベント処理システムと統合する必要はありません。VisiBroker 5.xでは,このリリースにはシングルスレッドVisiBroker ORBライブラリは組み込まれていません。このため,上記の機能はVisiBroker 5.x以降のバージョンではサポートされていません。アプリケーションがVisiBroker 3.xの機能を使用するような場合,この機能を除去するためにコーディングを修正する必要があります。以降でこのような変更をするためのガイドラインを説明します。

<この節の構成>
28.5.1 シングルスレッドVisiBroker ORBの移行
28.5.2 XDispatcherクラスまたはWDispatcherクラスによる移行