Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド
次に示すの三つのプロパティが双方向をサポートします。
vbroker.orb.enableBiDirプロパティは,サーバおよびクライアントの両方で使用され,双方向通信が可能になります。このプロパティによって,ユーザはコードをまったく変更しないで,既存の一方向アプリケーションを双方向アプリケーションに変更できます。vbroker.orb.enableBiDirプロパティは表27-1に示す値に設定できます。
表27-1 vbroker.orb.enableBiDirプロパティの設定値
値 | 説明 |
---|---|
client | すべてのPOAおよびすべての出力コネクションで双方向IIOPを有効にします。この設定は,bothに対してBiDirectionalポリシーを設定してすべてのPOAを作成すること,およびVisiBroker ORBレベルでbothに対してBiDirectionalポリシーの変更を設定することと同じです。さらに,どのSCMでもexportBiDirプロパティがtureに設定されているかのように,生成されたSCMのすべては双方向コネクションを許可します。 |
server | サーバが双方向のコネクションを受け付けて,それを使用できるようになります。これは,すべてのSCMでimportBiDirプロパティをtrueに設定するのと同じです。 |
both | ClientとServerの両方にプロパティを設定します。 |
none | 双方向GIOPを全体的に無効にします。これはデフォルト値です。 |
vbroker.se.<se-name>.scm.<scm-name>.manager.exportBiDirプロパティは,クライアント側のプロパティです。デフォルトでは,VisiBroker ORBによって何も設定されていません。これをtrueに設定すると,指定のサーバエンジンで双方向コールバックPOAの作成ができるようになります。
falseに設定すると,指定のサーバエンジンで双方向POAの作成ができなくなります。
vbroker.se.<se-name>.scm.<scm-name>.manager.importBiDirプロパティは,サーバ側のプロパティです。デフォルトでは,VisiBroker ORBによって何も設定されていません。これをtrueに設定すると,サーバ側はクライアントにリクエストを送信するためにクライアントがすでに設定したコネクションを再利用できます。falseに設定すると,このようなコネクションの再利用はできません。
これらのプロパティはSCMの作成時に一度だけ評価されます。すべての場合,SCMのexportBiDirプロパティおよびimportBiDirプロパティは,enableBiDirプロパティを管理します。言い換えれば,両方のプロパティに,競合する値が設定されていると,SCM固有のプロパティが有効になります。これによって,ユーザはenableBiDirプロパティをグローバルに設定でき,特に個々のSCMでBiDirをオフにできるようになります。
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