Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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24.2 DynAnyの型

DynAnyオブジェクトには対応する値があり,その値は基本データ型(例:boolean,int,float)または構造化データ型です。DynAnyインタフェースは,含まれるデータの型を調べるメソッドや,基本データ型の値を設定したり抽出したりするメソッドを提供します。DynAnyインタフェースの詳細については,マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker プログラマーズリファレンス」の「DynAny」の記述を参照してください。

構造化データ型はすべて,DynAnyから派生する表24-1に示すインタフェースで表現されます。各インタフェースは,おのおのが含む値を設定または抽出するのに適した独自のメソッドのセットを持ちます。

表24-1 構造化データ型を表現するDynAny派生インタフェース

インタフェース TypeCode 説明
DynArray _tk_array 固定数の要素を持つ,同じデータ型の値の配列
DynEnum _tk_enum 単数の列挙体値
DynFixed _tk_fixed 未サポート
DynSequence _tk_sequence 同じデータ型の値のシーケンス。要素数は増加または減少します。
DynStruct _tk_struct 構造体
DynUnion _tk_union Union
DynValue _tk_value 未サポート
<この節の構成>
24.2.1 使用上の制限事項
24.2.2 DynAnyの生成
24.2.3 DynAny中の値の初期化とアクセス