Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド
ORB(Object Request Broker)はクライアントとサーバ間の通信リンクを提供します。クライアントがリクエストすると,VisiBroker ORBはオブジェクトインプリメンテーションを探して,リクエストをそのオブジェクトに渡し(必要ならオブジェクトを活性化して),クライアントに応答を返します。クライアントは,オブジェクトが同じマシンにあるのかネットワークのどこかにあるのかを意識しません。
VisiBroker ORBが実行する作業の大部分はプログラマに意識されませんが,クライアントプログラムは明示的にVisiBroker ORBを初期化しなければなりません。
マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker プログラマーズリファレンス」の「コマンドラインオプション」または「Borland Enterprise Server VisiBrokerプロパティ」の記述で説明しているVisiBroker ORBオプションをコマンドライン引数として指定できます。したがって,これらのオプションが確実に有効になるように,ORB_initにargcとargv(C++),またはORB.initにargs(Java)を渡す必要があります。コードサンプル10-1にVisiBroker ORBの初期化(C++),コードサンプル10-2にVisiBroker ORBの初期化(Java)を示します。
#include <fstream.h> #include "Bank_c.hh" int main(int argc, char* const* argv) { CORBA::ORB_var orb; CORBA::Float balance; try { // Initialize the ORB. orb = CORBA::ORB_init(argc, argv); . . . } catch { . . . } }
public class Client { public static void main (String[ ] args) { org.omg.CORBA.ORB orb = org.omg.CORBA.ORB.init(args, null); . . . } }
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