Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド
CORBA(Common Object Request Broker Architecture)は,アプリケーションが,書いた言語やアプリケーションの場所に関係なく,分散アプリケーション間のインターオペラビリティ(アプリケーション間の通信)を実現します。
CORBAの仕様は,分散オブジェクトアプリケーションの開発を単純化し,コストを削減するためにOMG(オブジェクトマネージメントグループ)が採用したものです。CORBAでは,オブジェクト指向技術を使用し,アプリケーション間での再利用と共有ができるソフトウェアコンポーネントを作成します。各オブジェクトは,細かな内部処理をカプセル化し,アプリケーションの複雑さを低減する優れたインタフェースを提供します。一度インプリメントしテストしたオブジェクトは,繰り返し使用できるためアプリケーションの開発コストを削減できます。
クライアントプログラムがオブジェクトを処理する流れを図1-1に示します。図1-1のORB(Object Request Broker)は,使用したいオブジェクトにクライアントアプリケーションを接続します。クライアントプログラムは,通信相手のオブジェクトインプリメンテーションが同じコンピュータにあるのか,またはネットワークのどこかにあるリモートコンピュータにあるのかを意識する必要はありません。クライアントプログラムは,オブジェクト名とオブジェクトインタフェースの使用方法だけを知っていればよいのです。オブジェクトの探索,リクエストのルーティング,および結果の応答は,ORBが担当します。
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