「6.2　マスタ仮想サーバの構築」，「6.4　アプリケーションサーバ情報ディレクトリへの定義ファイルの配置」，「6.5　仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルの作成」，および「6.6　管理ユニット運用ルールの作成」の情報を基に，管理ユニットを作成します。管理ユニットの作成には，コマンドを使用します。ここでは，管理ユニットの作成方法について説明します。ここで説明する作業は，すべてのシステム構成パターンで実施します。

仮想サーバ運用管理ホストでvmx_create_unitコマンドを使用して管理ユニットを作成します。vmx_create_unitコマンドの詳細については，マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

ここでは，次の表に示す管理ユニット「unit_a」を作成する例について説明します。例で使用する情報の種類ごとに指定するオプションと指定例を次の表に示します。

表6-19　例で使用する情報の種類ごとに指定するオプションと指定例

情報の種類	指定するオプション	指定例
管理ユニット名	-unit	unit_a
マスタ仮想サーバ名	-master_name	master_a
アプリケーションサーバ情報ディレクトリのパス	-aps_dir	Windowsの場合 C:\work\dir_a Linuxの場合 /work/dir_a
管理ユニット運用ルールのファイルのパス	-rule	Windowsの場合 C:\work\rule_a.properties Linuxの場合 /work/rule_a.properties
仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルのパス※	-script	Windowsの場合 C:\work\startup_a.bat Linuxの場合 /work/startup_a.bat

注※

パターン4では，-scriptオプションは指定しません。

この表に示す管理ユニット「unit_a」を作成するvmx_create_unitコマンドの実行例を，システム構成パターンごとに示します。

●パターン1，パターン2またはパターン3の場合

仮想サーバ運用管理ホストのOSがWindowsのとき

<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\vmx\bin\vmx_create_unit -unit unit_a -master_name master_a -aps_dir C:\work\dir_a -rule C:\work\rule_a.properties -script C:\work\startup_a.bat

仮想サーバ運用管理ホストのOSがLinuxのとき

# /opt/Cosminexus/manager/vmx/bin/vmx_create_unit -unit unit_a -master_name master_a -aps_dir /work/dir_a -rule /work/rule_a.properties -script /work/startup_a.bat

●パターン4の場合

仮想サーバ運用管理ホストのOSがWindowsのとき

<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\vmx\bin\vmx_create_unit -unit unit_a -master_name master_a -aps_dir C:\work\dir_a -rule C:\work\rule_a.properties

仮想サーバ運用管理ホストのOSがLinuxのとき

# /opt/Cosminexus/manager/vmx/bin/vmx_create_unit -unit unit_a -master_name master_a -aps_dir /work/dir_a -rule /work/rule_a.properties