JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド
N+Mコールドスタンバイ(I/O継承方式)を適用するための設定方法について説明します。
なお,設定の追加や変更などの操作を行う場合,「更新モード」で操作する必要があります。現在のモードは,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのタイトルまたは[モード選択]メニューで確認できます。「更新モード」にするには,[モード選択]メニューから[更新モード]を選択します。
N+1コールドスタンバイ機能を有効にする手順について説明します。
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| N+1コールドスタンバイ | 障害発生時にN+1コールドスタンバイ機能を有効にする場合にチェックボックスをONにします。 |
| 障害時の自動切り替え実行の適用 | 障害発生時にN+1コールドスタンバイ機能を自動で実行するかどうかを設定します。[適用する]ラジオボタンをONにした場合,N+1コールドスタンバイ機能を自動で実行します。切り替えの契機については,「9.7.2(2) 予備系への切り替えの方法(N+Mコールドスタンバイ)」を参照してください。[適用しない]ラジオボタンをONにした場合,障害発生時に手動で切り替えを実行します。手動切り替えの操作については,「9.9.2 予備系サーバモジュールへの手動切り替えの実行」を参照してください。 |
| 自動切り替えを中止する | N+1コールドスタンバイ機能を自動で実行中に障害を回復できた場合,自動切り替えを中止するかどうかを設定します。[現用ホストでエージェントサービスが起動]チェックボックスをONにした場合,障害発生後,一定時間内に現用系ホストでエージェントサービスが起動したときに自動切り替えを中止します。デフォルトはOFFです。 |
N+1コールドスタンバイ機能を設定または変更するには,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウを表示します。
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでは,現用系の業務サーバ(ホスト単位)と予備系のサーバ(サーバモジュール単位)をグループ単位で管理し,予備のサーバモジュールを登録できます。
現用系の業務サーバのグループを,現用系のN+1グループと呼び,予備系のサーバのグループを予備プールと呼びます。現用系のN+1グループと予備プールをまとめてN+1グループと呼びます。1つのN+1グループの中では,現用系のN+1グループと予備プールは1対1の関係です。また,N+1グループは1,024グループまで作成できます。
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウの左側(左ペインと呼ぶ)には,N+1コールドスタンバイをルートノードとしてN+1グループがツリー表示されます。
N+1グループの下位に,現用系のホスト名※および予備プールが表示されます。さらに予備プールの下位にはシャーシが表示され,シャーシの下位にはサーバモジュールが表示されます。
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウの右側(右ペインと呼ぶ)には,左ペインで選択したノードについての情報が表示されます。各ノードを選択した場合に表示される右ペインの情報については,「9.7.3(7) 設定内容の確認」を参照してください。
なお,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[BSM Plus管理]メニューから[N+1コールドスタンバイ詳細設定]を選択することでも表示できます。ラックマネージャからのN+1コールドスタンバイ機能の利用については,「8.10 ラックマネージャからのN+1コールドスタンバイ機能の利用」を参照してください。
N+1グループを作成する手順を次に示します。
N+1グループ内で切り替えが実行されているとN+1グループを削除することはできません。この場合は,[復帰・解除実行]ダイアログボックスで予備系サーバモジュールの現用復帰または解除を実施してから,N+1グループの解除をしてください。予備系サーバモジュールの現用復帰または解除については,「9.9.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。
N+1グループを削除する手順を次に示します。
N+1グループを作成したら,現用系ホストを登録します。
現用系ホストを登録する手順を次に示します。
予備系サーバモジュールの登録後にN+1グループからすべてのホストを削除する場合は,先に予備系サーバモジュールを削除する必要があります。予備系サーバモジュールの削除については,「9.7.3(6)(b) N+1グループの予備プールの削除」を参照してください。
N+1グループからホストを削除する手順を次に示します。
N+1グループ名を変更する手順を次に示します。
現用系のN+1グループに割り当てる予備プールを登録する手順を次に示します。
予備系サーバモジュールが,切り替え実行されていると,その予備系サーバモジュールを削除することはできません。この場合は,[復帰・解除実行]ダイアログボックスで予備系サーバモジュールの現用復帰または解除を実施してから,N+1グループの解除をしてください。予備系サーバモジュールの現用復帰または解除については,「9.9.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。
現用系のN+1グループに割り当てている予備プールを削除する手順を次に示します。
[予備登録・変更]ダイアログボックスで,非活性になっているサーバモジュールにカーソルを移動させると,そのサーバモジュールを選択できない理由がツールチップに表示されます。
ツールチップに表示されるメッセージと対処方法を,次の表に示します。
表9-14 ツールチップに表示されるメッセージと対処方法([予備登録・変更]ダイアログボックス)
| 優先順位※ | メッセージ | 対処 |
|---|---|---|
| 1 | Slot%d:サーバモジュールが挿入されていません。 | サーバモジュールを挿入してください。 |
| 2 | Slot%d:複数スロットを占有するサーバモジュールの最も小さい番号のスロットではないため,予備系サーバモジュールとして登録できません。 | 複数のスロットを占有するサーバモジュールの最も小さい番号のスロットを予備系として登録してください。 |
| 3 | Slot%d:他のN+1グループの予備系サーバモジュールとして登録されています。 | ほかのN+1グループから,該当するサーバモジュールを削除してください。 |
| 4 | Slot%d:パーティションが削除されています。 | SMP構成管理機能で,該当するサーバモジュールのパーティションを作成してください。 |
| 5 | Slot%d:ホスト管理画面に登録されているサーバモジュールです。 | 該当するサーバモジュールを[ホスト管理]ウィンドウから削除してください。 |
| 6 | Slot%d:予備系サーバモジュールPre-configure実行中です。 | 予備系サーバモジュールのPre-configureが終了するまで待ってください。 |
| 7 | Slot%d:予備系サーバモジュール診断の実行中です。 | 予備系サーバモジュールの診断が終了するまで待ってください。 |
| 8 | Slot%d:パーティションが利用できる状態になっていません。(パーティション情報ステータスが「Configuration validate(0x03)」以外になっています。) | SVPへログインし,PCコマンドで該当パーティションのPre-configureを実行してください。 |
| 9 | Slot%d:パーティションの電源がONになっています。 | パーティションの電源をOFFにしてください。 |
| 10 | Slot%d:Pre-configureが無効またはパーティションの情報が有効ではありません。 | サーバモジュールのPre-configure情報をサーバシャーシインベントリの[パーティション情報]から確認してください。Pre-configure機能が無効になっている場合,SVPへログインしてPre-configureを有効にしてください。Pre-configure機能が有効になっている場合,保守員に連絡してください。 |
| 11 | Slot%d:現用系と異なる種別のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールです。 | このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一の種別のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。 |
| 12 | Slot%d:IOFモデルと非IOFモデルが混在しています。 | このサーバモジュールは予備登録できません。現用系がIOF対応の場合,予備系にはIOF対応のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。現用系がIOF非対応の場合,予備系にはIOF非対応のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。 |
| 13 | Slot%d:現用系と異なるIOFグループIDのサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールです。 | このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一のIOFグループIDのサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。 |
| 14 | Slot%d:Switch Moduleの種別が異なるサーバモジュールです。 | このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一の種別のSwitch Moduleを使用したサーバモジュールを選択してください。 |
| 15 | Slot%d:現用系ホストにHVMが登録されていますが,このサーバモジュールはHVM非搭載です。 | このサーバモジュールはHVM非搭載のため予備登録できません。HVMが搭載されたサーバモジュールを選択してください。 |
| 16 | Slot%d:LPARモードのサーバモジュールです。 | このサーバモジュールはN+1グループへは予備登録できません。ほかのサーバモジュールを選択してください。 |
| 17 | Slot%d:ストレージ運用支援機能でホストグループが割り当てられています。 | ストレージ運用支援機能で,該当するサーバモジュールのホストグループの割り当てを解除してください。 |
| 18 | Slot%d:現用ホストとして<グループ名>に登録されています。 | [ホスト登録・変更]ダイアログボックスで,現用系ホストとしての登録を解除してください。 |
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1コールドスタンバイ]ノードを選択すると,次の画面が表示されます。
右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ([N+1コールドスタンバイ]ノード選択時)を参照してください。
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードを選択すると,次の画面が表示されます。
右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ([N+1グループ]ノード選択時)を参照してください。
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーでホストノードを選択すると,次の画面が表示されます。
右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ(ホストノード選択時)を参照してください。
[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[予備プール]ノードを選択すると,次の画面が表示されます。
[予備プール]ノードの下位の[シャーシ]ノード,[サーバモジュール]ノードを選択した場合も同じ項目が表示されます。
右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ([予備プール]ノード選択時)を参照してください。
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