JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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4.3.3 しきい値設定

CPU,メモリ,ドライブ,またはファイルシステムの使用率のしきい値は,コンソールサービスまたはローカルコンソールサービスがインストールされているマシンから設定します。

<この項の構成>
(1) 設定手順
(2) 使用率のチェック間隔と使用率算出のためのサンプリング回数の設定の目安

(1) 設定手順

使用率のしきい値の設定手順を次に示します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,使用率のしきい値を設定するホストを選択する
    複数のホストは選択できません。
  2. [設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択する
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択することでも表示できます。手順については,「8.9 ラックマネージャからの設定情報の変更」を参照してください。
  3. [使用率超過通知]タブを選択する
    [使用率超過通知]タブが表示されます。

    [図データ]

  4. [デバイス]リストボックスから使用率のしきい値を設定するデバイスを選択する
    次の中から選択します。
    Windowsサーバの場合
    ・CPU
    ・メモリ
    ・ドライブ
    注※ CPUを選択した場合,論理プロセッサ単位で使用率を監視します。
    LinuxサーバまたはHP-UXサーバの場合
    ・CPU※1
    ・メモリ
    ・ファイルシステム※2
    注※1 CPUを選択した場合,論理プロセッサ単位で使用率を監視します。
    注※2 ファイルシステムを選択した場合に表示される項目は,インベントリ情報のファイルシステム情報に対応しています。設定前に確認してください。
  5. [使用率チェックをする]チェックボックスをONにする
    [デバイス]で選択したデバイスの使用率を監視することを指定します。使用率チェックをするかどうかは,デバイスごとに設定できます。
  6. [デバイス]で「ドライブ」または「ファイルシステム」を選択した場合,リストから,しきい値を設定するドライブまたはファイルシステムを選択する
    リストでしきい値を設定するドライブまたはファイルシステムをダブルクリックすると,リストの先頭に表示されている○が●になり,使用率の監視対象になります。
  7. しきい値として設定する使用率を設定する
    [使用率]で,しきい値として設定する使用率を,デバイスごとに設定します。
    監視するデバイスがCPUの場合,10〜100の範囲で設定します。メモリ,ドライブ,またはファイルシステムの場合,40〜100の範囲で設定します。ドライブまたはファイルシステムの場合,しきい値はドライブまたはファイルシステムごとに設定できます。
  8. 使用率のチェック間隔を設定する
    [使用率のチェック間隔]で,デバイスの使用率をチェックする間隔を,デバイスごとに秒単位で設定します。設定範囲は1〜86,400です。
    使用率のチェック間隔の設定値の目安については,「(2) 使用率のチェック間隔と使用率算出のためのサンプリング回数の設定の目安」を参照してください。
    ドライブまたはファイルシステムの場合,使用率のチェック間隔の設定は,各ドライブまたはファイルシステムで共通の設定となります。
  9. 使用率算出のためのサンプリング回数を設定する
    [使用率算出のためのサンプリング回数]で,使用率の平均を求めるためのサンプリングの回数を,デバイスごとに設定します。設定範囲は1〜1,000です。
    使用率算出のためのサンプリング回数の設定値の目安については,「(2) 使用率のチェック間隔と使用率算出のためのサンプリング回数の設定の目安」を参照してください。
    ドライブまたはファイルシステムの場合,サンプリング回数の設定は,各ドライブまたはファイルシステムで共通の設定となります。
  10. [OK]ボタンをクリックする

なお,LPAR上で稼働しているサーバに関する注意については,「13.3.4 性能監視」を参照してください。

(2) 使用率のチェック間隔と使用率算出のためのサンプリング回数の設定の目安

使用率のチェック間隔とサンプリング回数は,次の計算式を目安に設定してください。設定値の条件を満たしていない場合,マネージャサービスへの未通知アラートが蓄積され,メモリ不足によってプログラムが正常に動作しなくなることがあります。

使用率のチェック間隔×使用率算出のためのサンプリング回数 > A+B+10
A:CPUの使用率をチェックする場合,論理プロセッサ数
論理プロセッサの数は,次の方法で確認してください。
Windowsの場合
タスクマネージャの[パフォーマンス]タブで確認してください。
Linuxの場合
次の操作を実行し,論理プロセッサの数を確認してください。
  1. topコマンドを実行する。
    # top
  2. [1]キーを押す。
    [1]キーを押すと,「cpu(s)〜」と表示されていた行が論理プロセッサごとに分割されます。分割して表示されたcpu情報から論理プロセッサの数を確認できます。
HP-UXの場合
次の操作を実行し,論理プロセッサの数を確認してください。
  1. machinfoコマンドを実行する。
    # machinfo
  2. 「CPU info」に表示される「Number of CPUs」で論理プロセッサの数を確認できます。
    # machinfo
    CPU info
    Number of CPUs = 2

B:ドライブまたはファイルシステムの使用率をチェックする場合,監視対象に設定したドライブ数またはファイルシステム数